ここからは、ベンチマークテストのスコアを見ていく。MSI Centerユーティリティーで設定できるUserScenarioは、特に言及がない限り「究極のパフォーマンス」で統一した。参考として、2021年発売の旧世代ゲーミングノートPCのスコアも掲載している。
CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコアは1万1728ポイントだった。ゲーミングでもクリエイティブ用途でも、十分実用的にこなせるパワーがあることを示している。実際のアプリケーションを使ったPCMark 10のスコアでも、比較対象にしっかりとしたアドバンテージがあるのが分かる。
実際のゲームベースのテスト結果についても、ご覧の通りだ。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/最高品質)で「非常に快適」、STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール(HIGH)でも最高評価をマークしている他、レインボーシックス シージでは最高画質設定でも最低フレームレートが195fpsと、144Hzの高速リフレッシュレート環境でもコマ落ちの不安がなくリアルタイム性の高い快適プレイができるパフォーマンスだ。
また、サイバーパンク2077やFarCry 6などの重量級ゲームのベンチマークでも、高画質設定で快適なプレイができるスコアが出ている。
システムに高い負荷をかけるゲーミングノートPCでは、発熱度合いや放熱性能も気になるところだが、その点も本製品は優秀だ。季節柄室温が低めであることを考慮しても、ボディーの発熱は低い水準に抑えられており、特に手がよく触れるパームレストは、高負荷時でも30度以下のクールな状態を維持していた。
動作音については、「究極のパフォーマンス」設定では低負荷時にもファンがやや敏感に反応する印象があるが、「サイレント」設定であれば低負荷時は常時静音に使える。ゲームプレイ時のみ「究極のパフォーマンス」に自動的に切り変える「Gaming Mode」を活用すれば、低負荷時の静音性とゲームプレイ時の高い性能の両立が可能だ。
Cyborg 15 A13Vシリーズの魅力は、PCゲームを快適にプレイできるパフォーマンスとディスプレイを搭載することに加えて、ゲーミングノートPCらしい世界観も楽しめることだろう。WASDキーなどボディー各所に導入された半透明の仕様は、ビジュアルだけでなくゲーミング時の高揚感を高めることにも貢献している。
今回の評価したCyborg-15-A13VFK-4125JPの実売価格は約19万円前後と、手頃なプライスも魅力だ。ゲームプレイだけでなくビジュアルを含めた雰囲気も楽しみたいゲーミングユーザー、特にサイバーパンクな世界観が好きな人にとっては、価格以上の満足感を得られる製品といえるだろう。
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