さて、DreameBot X30 Ultraを使い始めるには、Dreamehomeアプリのダウンロードの他、ちょっとした初期設定が必要になる。
といっても、箱から出したベースステーションを電源につなぎ、それぞれ動かないように固定している部材を取り除き、水や洗剤をタンクに投入し、掃除機本体にはモップとサイドブラシを、ベースステーションには掃除機が楽にベースステーションに入れるようベースステーションプレートを取り付けるだけなので、難しいことはない。
DreameBot X30 Ultraの電源を入れ、Dreamehomeアプリに登録すると、自動的に部屋のマッピングが始まる。といっても、部屋全体を移動することはない。ベースステーションを中心に数分間、ぐるぐると旋回するだけだ。しかし、それであっという間に部屋のマップが作成されていた。
セットアップ当時、床にいろいろなものが散らばっていたのだが、あれやこれや片付ける必要がなくて安心した。
DreameBot X30 Ultraは「モップエクステンド」に対応しているため、部屋のエッジまでモップがけしてくれる。
そうなると、部屋全体をキレイに拭き上げてほしくなる。そこで少し意地悪かもしれないが、DreameBot X30 Ultraによるモップがけ前と後で、アルコールを含まない水拭きシートにどれだけ汚れが付着するかを試してみた。
結果は写真を参照してほしいが、想像以上にしっかりと拭き掃除できている。これはよい。
では、使用済みモップのニオイはどうだろうか。Dreamehomeアプリでモップの乾燥が終わったのを確認し、ベースステーションからロボット掃除機本体を引き出し、裏返して確認することにした。
すると、見事に乾いており、使ったとは思えないほど汚れもきれいに落ちていた。鼻を近づけてニオイを嗅いでみたが、臭さは全く感じられなかった。触ってみたところ、フワフワのパイル地が心地よいと感じるほどであった。
ウォッシュボードには、汚れた水どころか水滴すら残っていない。しっかり洗浄されているのにも驚いた。こちらもニオイを嗅いでみたが、ほぼ無臭であった。
最後に、髪の毛やペットの毛が絡まりがちなローラーブラシの確認だ。こちらは掃除機をひっくり返したついでにチェックしてみた。
この部屋では、あえて3日ほど掃除機を掛けていなかった。「数本は毛が絡んでいるかな……」と恐る恐る見てみたのだが、何も絡んでいなかった。今回はたまたま毛が落ちていなかった可能性もあるので、絶対に絡まらないというわけではかもしれないが、過剰に心配する必要はなさそうだ。
せっかくなので、毛髪カットブラシも試してみよう。「せっかくキレイになったのに……」と思いつつ、同じ床面に、洗面所にたまっていた毛髪を乾かした上でまき散らして、毛髪カットブラシを取り付けたDreameBot X30 Ultraに掃除してもらった。
このままベースステーションに戻ると毛の巻き込み具合を調べられないので、到着直前に一時停止させて裏面をチェックしてみると、毛の絡まりは全くなかった。「サイドブラシが毛を弾き飛ばしたかもしれない」と考え、周囲を見渡してもそういうそぶりもない。刻まれた髪の毛は、1本を除いてしっかりとダストボックスに収まっていた(その写真はさすがに掲載できないが……)。
ここまで、人間にとっての便利さを中心に見てきたが、DreameBot X30 Ultraがネコ(ペット)にどう受け止められたのも紹介したい。
筆者宅には、好奇心旺盛だがイレギュラーな物音に対して敏感に反応するネコが2匹いる。どちらも掃除機の強烈な吸引音が苦手で、スティック掃除機を取り出した瞬間にキャットタワーへと“避難”したり、階上へ駆け上がったりするレベルだ。
DreameBot X30 Ultraはどうだったかというと、掃除中の音はかなり控えめだったせいか、極端に近づいてこない限りは、かなりリラックスして掃除の眺めていた。
本体の音にはほとんどビックリしないようだが、ベースステーションによる自動ごみ収集の音はどうだろうか。
こちらも音がかなり控えめということもあり、ネコたちが驚いて逃げていくというようなことはなかった。
DreameBot X30 Ultraは室内飼いのペットたちに優しい仕様だといえるだろう。
掃除しても掃除してもいつの間にか落ちているネコの毛や、ちょっとしたシミに、掃除することを諦めてしまった筆者。そもそも掃除機をかける前に床に落ちているものを片付けないといけないし、メンテナンスの面倒さから所有しているロボット掃除機の自動運転もできない状況が続いていた。
しかし、DreameBot X30 Ultraがあれば、いつの間にかおもちゃ箱からネコが取り出して床に放置したおもちゃを認識して回避してくれるので、自分が部屋にいなくても掃除を任せることができる。また、「いつかはしなくちゃ」と思っていた水拭きも行ってくれる。本体のメンテナンス頻度も低い。
激しい運動で猫の毛が舞い散っても、ベランダに出てしまった猫が汚れた足で部屋に戻ってきても、目くじらを立てることなく「Dreamehomeアプリを立ち上げてポチッとすればいいかぁ」と思え、気持ちに余裕が生まれたような気がする。
ペットのいる家庭だけでなく、食べ物をこぼしがちな幼児のいる家庭、親に見せたい一心で枯れ葉や木の実などを拾って持ち帰ってきがちな児童のいる家庭でも、きっとDreameBot X30 Ultraがあれば、「あらあらまあまあ」と、さらに優しい気持ちで受け入れられるのではないだろうか。
少なくとも筆者は、「掃除しなくちゃ」「掃除するために(床に落ちているものを)掃除しなくちゃ」という焦燥感や、掃除できないことからくる劣等感から開放されたので、忙しくても清潔感を保ちたい人、掃除する時間をあまり取れないのに汚す存在が家にいる人にお勧めしたいと感じた。
DreameBot X30 Ultraは、応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で5月20日まで先行販売される予定だ。その後、Amazonストアなどで6月から一般販売が始まる。
本製品について、この記事を読んで少しでも気になった人はぜひチェックしてみてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年4月29日