インテルによるデモンストレーションを見聞きした上で、まだスタートしたばかりのAI PCを選ぶ上で重要と思われるポイントを考察してみたい。
CPUのみのAI処理をベースラインとした場合、GPUのみでの処理は電力効率が3倍になるという。推論処理に特化した場合、NPUはCPU比で約8倍の電力効率を持つ。どのプロセッサを使って(組み合わせて)AI処理をするかは、アプリの特性次第という面はあるが、性能重視ならGPUをメイン、電力効率重視ならNPUメインという使い分けが好ましいだろう。
今後のアプリのAI活用という傾向を踏まえると、PC選びではNPUの有無はもちろんだが、プラットフォーム全体(CPU+GPU+NPU)の総合パフォーマンスが快適さを左右する大きな指標になりそうだ。
その点、インテル Core Ultra プロセッサーは全モデルがNPU搭載だ。同プロセッサーを搭載するPCなら、あらゆるAI処理が快適な“目印”となる。
視点を変えると、そのような時代だからこそ、CPU(SoC)メーカーはアプリ開発者にNPUの利用をどれだけ促せるかという競争を求められることになる。その点、インテルの取り組みは他メーカーと比べると先行している。Core Ultra プロセッサーのCPU/GPU/NPUを生かせるアプリが既に多く存在しているからだ。
AIの開発エンジニアは既に多く存在していて、AI機能付きアプリもどんどん開発されている。「AI処理は専用ハードウェアに任せるべきだ」という意見もあるかもしれないが、汎用的な用途で使われることが多いPCに対応することは、より多くの人がAI技術に触れるチャンスを作れるし、開発の柔軟性も高められる。
今後、NPUを統合したPC向けCPUはどんどん増えていく。その中でも、シェアの高いインテルCPUへの最適化はさらに進むと思われる。今、AI PCを選ぶなら、インテル Core Ultra プロセッサーがベストチョイスといえそうだ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年6月23日