ベンチマークテストで本機の性能を確認しよう。特に言及がない限り、Mouse Control Centerユーティリティーのパワーセッティングは「パフォーマンス」で「ディスクリートGPU」を有効、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」にて行った。
CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のCPUスコアは1621ptsだった。これはハイエンドデスクトップPC並みのスコアであり、24コア32スレッドのCore i9-14900HXならではのスコアだ。16スレッドや24スレッドのCPUでは太刀打ちできないマルチスレッド性能をしっかりと実証している。
CPU(シングルコア)のスコアも131ptsと非常に優秀だ。トップエンドCPUのパフォーマンスをしっかり引き出せていることが分かる。
3DMarkのスコアについても、DirectX 12 Ultimate対応のSteel Nomad、Steel Nomad LightともNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU搭載機としての標準以上のスコアをきっちりマークしており、一流のゲーミング体験ができるパフォーマンスを備えているのは明らかだ。
また、PCMark 10では日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)の3つのシナリオを実際のアプリを使ってシミュレートする内容だが、UL Benchmarksの統計上、全PC中上位5%以内に入るスコアをマークした。
ゲーミングだけでなく、ビジネスやクリエイティブ用途でも優れたパフォーマンスを発揮できるPCであることが分かる。特に、動画のエンコードやCGレンダリングなどを含むコンテンツ制作のスコアは優秀だ。
3DMarkのパワーセッティング別スコア。DirectX 12 UltimateベースのテストであるSteel Nomad/Steel Nomad Lightを実行した。NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUの実力もしっかり引き出していることが分かる。静音モードでも、意外にスコアの落ち込みは少ない
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは残量3%までちょうど5時間駆動した。計測は画面輝度が50%、パワーセッティングが「バランス」、Windows 11の電源設定は「トップクラスの電力効率」で行っている放熱性能も十分な印象だ。高負荷時にはファンの動作音が大きくなるが、ゲーミングノートPCとしては標準的な水準となる。高負荷時には排気口があるボディー奥側を中心に発熱するが、手がよく触れるパームレストの温度は比較的抑えられている。
3DMark/Steel Nomad Light Stress Testの11周目時点でFLIR ONEで測定したサーモグラフィー(室温28度)。奥側は高温になるが、パームレストの温度は抑えられているこれまで見てきたように、G-Tune E5-I9G60BK-AはゲーミングPCとしての実力は非常に高い。現行ゲームタイトルを高画質で快適にプレイできるパフォーマンスに加えて、240Hzの高リフレッシュレートで見栄えも良い液晶ディスプレイ、Nキーロールオーバー対応で打ちやすさにもこだわったキーボードなど、パフォーマンスだけではない包括的で良質なゲーミング体験ができるPCに仕上がっている。
特に、ノートPCトップクラスのCPU性能は大きな付加価値だ。プライバシーシャッター付きのWebカメラ、Thunderbolt 4対応USB Type-C端子を備えるなど、汎用的なPCとしての装備も充実しており、ボディーは可搬性があり外観もシンプルなので、ゲームだけではなくビジネスやクリエイティブなど、さまざまな用途に活用したいユーザーにも適しているだろう。
直販サイトの価格は税込29万9800円からだ。標準で3年保証も付帯しており、内容を考えるとリーズナブルなプライスと言える。ゲーミングPCの導入を考えている人には要注目の存在だろう。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年9月16日