持ち運びやすさにAIパワーをプラス! これからのビジネスパーソンに「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」をお勧めする理由(1/3 ページ)

レノボ・ジャパンの「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」は、現状では数少ないビジネス向けのCopilot+ PCだ。実際に使ってみると、これからのビジネスパーソンにピッタリだと分かったので、その特徴を紹介してみたい。

» 2024年10月18日 10時00分 公開
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 昨今、「AI PC」がPC業界におけるトレンドワードの1つとなっている。その名の通り、AI PCは人工知能に関する演算処理を強化したPCで、具体的にはAIでよく使われる推論演算に特化した「NPU(Neural Processing Unit)」を搭載していることが特徴だ。Microsoftが5月に公表した新しいAI PCの定義「Copilot+ PC」では、少なくとも40TOPS(毎秒40兆回)以上の処理パフォーマンスを持つNPUのCPU/SoCへの統合を求めるなど、AI時代のPCに向けた基準が定められた。

 Copilot+ PCのメリットはビジネスシーンでこそ役立つ面もあるのだが、当初はコンシューマー向けモデルが中心だった。そんな中、レノボ・ジャパンが発売した「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」は、現時点では数少ないビジネス向けのCopilot+ PCの1つだ。14型で約1.24kgから(※1)という軽量ボディーながらも、アイドル時で最大約37.4時間、動画再生時で最大約19.3時間という驚くべきバッテリー駆動時間を実現している(※2)。

 軽くて大画面で、バッテリー駆動時間も長い――公称スペック通りなら、ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragonは“理想的な”ビジネス向けノートPCといえる。その実態はどうか、実機を通して検証してみよう。

(※1)最軽量構成の公称値(構成によっては重量が増える場合があります)
(※2)JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.3.0)によるメーカー計測値

ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon レノボ・ジャパンのビジネス向けCopilot+ PC「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」の実力は……?

そもそも「Copilot+ PC」とは?

 先述の通り、Copilot+ PCはMicrosoftが定義した「新しいAI PC」の基準を満たすPCに付与されるブランドだ。具体的な基準は以下の通りとなる。

  • CPU/SoCに40TOPS以上の処理パフォーマンスを持つNPUを統合すること
  • 16GB以上のDDR5/LPDDR5規格メモリを搭載すること
  • 256GB以上のSSD/UFSストレージを搭載すること

 これらの基準を満たすCopilot+ PCでは、Windows 11(バージョン24H2以降)において、通常のPCにはない以下の機能を利用できる。

  • ライブ キャプション
    • Windowsで再生している音声から自動的にリアルタイム字幕(ライブキャプション)を生成する機能
    • Copilot+ PCでは字幕を任意の言語に翻訳して出力する機能を利用可能(※3)
    • 翻訳の処理はPC内で完結するので、オフラインでも利用可能(※4)
  • コクリエイター
    • 「ペイント」アプリで利用可能な画像生成AI
    • ラフスケッチを描いてプロンプト(言葉)で指示をすると、それに合った画像を生成
    • 画像の生成処理はPC内で行われる(※5)
  • イメージのリスタイル/イメージクリエイター
    • 「フォト」アプリで利用可能なAI機能
    • アプリで読み込んだ画像についてプロンプトで指示をすると、それに合った編集/修正を行ったり、画像を生成したりする
    • 画像の編集/修正/生成処理はPC内で行われる(※5)
  • リコール(※6)
    • PCの表示内容や操作を随時記録して、それをプロンプトで「検索」できるように
    • 記録(スナップショット)の保存判断や、インデックスの付与にNPUを活用
    • 処理はPC内で完結するため、オフラインでも利用可能
  • Windows Studio Effects
    • Webカメラの映像に対してリアルタイムで加工を加える機能
    • OSの機能として実装されるため、アプリに依存せず利用可能
    • Copilot+ PCでは「プロンプター」「クリエティブフィルター」を追加で利用可能
      • プロンプターは、画面の文章を読んでいる際の目線をリアルタイムに“正面”に補正
      • クリエティブフィルターは、肌の質感をリアルタイムで補正
  • 自動スーパー解像度
    • ゲームアプリにおいて、レンダリング(描画)解像度を自動で調整してフレームレートを維持する機能
    • DirectX 11/12に準拠したゲームアプリで利用可能
    • アプリ側の特別な対応は不要だが、Microsoftが検証したアプリのみ有効となる

 自動スーパー解像度を除く各機能は、一部にMicrosoftアカウントでのサインインが必要なものもあるが、ビジネス利用でも大いに役立つ。従来は別アプリに任せたり、いったんクラウド(インターネット上のサーバ)を経由しなければできなかったことが、ほぼPC内で完結するため、レスポンス(応答速度)の改善につながる。オンデバイス処理ということは、不必要な情報を外に出す必要もなくなるので、プライバシーや企業の機密保護にもつながる。さらに、Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)の一般公開開始に合わせて、検索機能の拡張など新機能の発表も行われている。

(※3)翻訳元(ソース音声)は日本語を含む40超に対応、翻訳先(字幕表示)は英語のみ対応(2024年9月時点)
(※4)ライブキャプション用の言語データをあらかじめダウンロードしておく必要があります
(※5)倫理性を担保する観点から、プロンプトの解釈処理はあえてオンラインで行われます(オフライン時は利用できません)
(※6)2024年9月時点では実装されていません(2024年10月以降に「Windows Insider Preview」参加者を対象にプレビュー提供される予定)

ライブキャプション 「ライブ キャプション」自体はWindows 11搭載PC全般で利用できるが、Copilot+ PCでは指定した言語に翻訳された字幕を表示することも可能だ。翻訳処理はNPUを使ってリアルタイムに行われる。Windowsで再生される音声をもとに字幕を作成するため、アプリを問わず利用できることが大きなメリットとなる(2024年9月時点では日本語“への”翻訳は非対応)
Webカメラ Windows Studio Effectsでは、Copilot+ PC専用のエフェクトやオプションを利用できる。これらもNPUをしっかりと生かして処理されており、CPUやGPUに“余裕”を与えてくれるため、別のアプリの動作への影響を極小化してくれる
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年11月4日