エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から、新作のゲーミングPCケースが登場した。早速、人気タイトルを満喫すべくPCを組んでみた。
2月28日のリリース当日、Steamの同時接続が12万6000人を記録したとされる、2025年上半期最大の注目タイトルがカプコンの「モンスターハンターワイルズ」だ。これを目的に自作ゲーミングPCを検討している人も多いだろう。
今回はその自作ゲーミングPCの作例を紹介したい。快適にプレイできるスペックはもちろん、もう1つのゲーミングPC要素として推したいのは、こだわりの見た目だ。ここでは、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の新型ゲーミングPCケース「MAG PANO 100R PZ」をベースに組んでみた。
MSIと言えばゲーミングだ。マザーボードやグラフィックスカードはもちろん、電源ユニットから水冷CPUクーラー、PCケースまであらゆるゲーミング向けPCパーツを、それぞれハイエンドからエントリー向けまで幅広いモデルで展開している。
そこで、今回用いるパーツは、PCケース/マザーボード/グラフィックスカード/電源ユニットと、主要どころをMSI製品で固めている。
今回フォーカスするMAG PANO 100R PZだが、MSIから登場したピラーレスタイプのPCケースだ。今、ゲーミングPCケースではピラーレスモデルの人気が高まっている。
もともと人気のあった「内部のPCパーツを愛でられる」ガラスパネルを、側面だけでなく前面にも採用し、その角にあったピラー(柱)を排したデザインだ。MAG PANO 100R PZの場合はさらに一歩進み、伝統的な直方体形状のPCケースとはせずに、アシンメトリー形状を採り入れてきた。前面2枚のパネルはそれぞれ斜め配置となり、わずかに異なる屈折で独特の外観を獲得している。
まずはグルっと外観的特徴を見ていこう。
前面と側面から内部のPCパーツを眺められる「MAG PANO 100R PZ」。ボディーサイズは約518.7(幅)×290(奥行き)×482(高さ)mmとゆとりがある。写真のブラックに加え、ホワイトカラーもあるMAG PANO 100R PZのファンレイアウトは、天面部と側面部が120mm×3または140mm×2、底面はこれに加えて160cm×2にも対応し、背面は120mm×1となる。ラジエーター対応サイズは、天面部/側面部/底面部が120/240/360mm、背面部が120mmだ。
標準搭載ファンは側面部に120mm×3、背面に120mm×1で、いずれもアドレサブルRGB LEDとなる。側面ファンについては、リバース(表向きのデフォルトレイアウトで吸気になる)仕様だ。
前面にファンを置けないピラーレスケースでは、側面吸気とするのが一般的になる。ここはPC使用時によく見える場所だ。その上で、通常のケースファンを吸気として用いると、軸を固定するフレームが表を向く。ここが少々悪目立ちするので、リバースファンを用いて見た目にもこだわっているのだ。
なお、グラフィックスカードの対応サイズは最大で約380mm、CPUクーラーの高さは約166mmまでとされている。
マザーボードでも、MSIは「EZ DIY」として組み立てやすさを訴求しており、この流れはMAG PANO 100R PZでも受け継がれている。
まず前面/両側面/天面の4面のパネルは「リムーバブルパネル」として、ツールフリーで着脱可能だ。組み立て時はガラスサイドパネルの破損を防ぐためにも、これを安全なところに置いておきたい。
組み立て時だけでなく、掃除などのメンテナンスの際もわざわざ工具を用意せずに済むので、気になったときに気軽に行える。魅せるPCケースだからこそ、こうしたところをポイントに選びたい。プッシュピンおよび一部には脱落防止として手回し可能なスクリューを用いているので安心だ。
マザーボードベースは、各部にケーブルホールがある。いや、製品名でもお気づきかもしれないが、MAG PANO 100R PZは「PZ」=「MSI PROJECT ZERO」マザーボード対応モデルだ。
PROJECT ZERO マザーボードは、通常、表面にあるATX24ピンやEPS12Vなどのコネクターだけでなく、各部のピンヘッダーなどが全て裏面に移設されている。PC内部にある、雑多な配線の大半を隠すことができるマザーボードだ。
幅が約290mmもあって裏面配線スペースも広く、ここも組み立てやすさのポイントになる。また、マザーボードベースの裏に2つの扉構造がある。扉自体はツールレスで開閉可能だ。
中には作業に十分なスペースが広がり、余ったケーブルが邪魔にならないよう束ねて隠すことができる、その名も「ケーブルマネジメントドア」だ。
なお、シャドーベイとしての機能も持ち合わせており、上は2.5インチ×1基、下は2.5/3.5インチ×2基のHDDやSSDを収納できる。
シャドーベイにも触れておくと、ケーブルマネジメントドアだけでなく、裏面配線スペースの底部に2.5インチ×2基分が確保されている。トータルすると2.5インチが5基、うち2基は3.5インチとしても利用可能で、昨今のPCケースでは比較的多めのストレージを搭載可能だ。これを求めていた人も多いのではないだろうか。
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年3月28日