さて、今回の使用パーツを紹介しよう。
パーツの一覧は下記の通りだ。狙っていきたいのは、モンスターハンターワイルズの4K/ウルトラ画質での60fps超で、これを実現するにはハイエンドな構成が必須となる。CPUも最強に近いもの、グラフィックスカードもハイエンドクラス、メモリも32GBは最低必要でストレージも速い方が良い。これらを動かす電源ユニットも、安心の1000Wクラスとした。
| 今回利用したPCパーツ | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D(8コア16スレッド/L3キャッシュ96MB) |
| マザーボード | MSI MAG X870E TOMAHAWK WIFI(AMD X870Eチップセット搭載) |
| メモリ | 16GB×2(DDR5-6000 ) |
| ストレージ | 1TB(PCI Express 4.0 x4/NVMe) |
| グラフィックスカード | MSI GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X(OCモデル) |
| ケース | MSI MAG PANO 100R PZ(ATX/microATX/Mini-ITX対応) |
| CPUクーラー | 簡易水冷ユニット(360mm) |
| 電源 | MSI MPG A1000GS PCIE5(80PLUS GOLD/1000W/ATX 3.1/PCI Express 5.1対応) |
| OS | Windows 11 Pro |
ただ、ここまでご覧いただいた人は、一つ引っかかったかもしれない。グラフィックスカードが一世代前のハイエンドモデル「GeForce RTX 4080」という点だ。
GeForce RTX 50シリーズが登場した今なのになぜ!? というのはごもっともである。本来なら、それを用いたいが現状では秋葉原でも入手がかなわない。モンスターハンターワイルズのリリースタイミングも合わせて市場から高性能なグラフィックスカードが消えた状況だ。
このような事態なので、新規にゲーミングPCを組むにせよ、お目当てのGeForce RTX 50シリーズが入手できるまでは、手持ちのグラフィックスカードを使い回す人も多そうだ。
そのため、ここではMSIの「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」をピックアップしてテストした。旧世代とはいえハイエンドモデルであり、同時にMSIのグラフィックスカードの中でも最大クラスの長さ約336mmなので、これがMAG PANO 100R PZに搭載できればほとんどの拡張カードは問題ないことの証にもなる。
実はMAG PANO 100R PZと共に、電源ユニットのMSI「MPG A1000GS PCIE5」も2025年の新製品となる。国内で購入できるハイエンドグラフィックスカードも、12VHPWR(あるいは12V-2x6)が採用され始めて2世代目だ。
GeForce RTX 40シリーズ、特に大きな電力を要求するGeForce RTX 4090では12VHPWRプラグの発火などのトラブルを耳にすることもあったが、PCI Express 5.1では12V-2x6という安全性を高めたプラグが導入された。
MPG A1000GS PCIE5は、ATX 3.1/PCI Express 5.1準拠と最新仕様を満たす新モデルで、より安心してハイエンドGPUを運用できる。保証も10年間と長い。新たに自作するという人は、MPG A1000GS PCIE5、MPG GSシリーズもチェックしよう。
そしてマザーボードは人気の「MAG X870E TOMAHAWK WIFI」だ。MAG PANO 100R PZもMAGグレード、マザーボードもMAGグレードで合わせてみた。結果的に直線を多用しているMAG PANO 100R PZに、直線デザイン主体のMAG X870E TOMAHAWK WIFIがいい具合にマッチしていると思うがいかがだろうか。
マザーボードでもツールレス化が進んでいる。写真はSSD用ヒートシンクをワンタッチで外しているところ。EZ DIYはMSI製品全体で採用が進んでおり、自作PC初心者を優しくサポートしてくれる。これは上級者にとってもうれしいところだPGが組み上がった状態は、写真で確かめてほしい。
LEDライティングをしつつも、なかなかシックに見えるのではないだろうか。上のイメージカットでは底面にファンを追加した計10基のMAX状態だ。ちなみにその底面ファンは、見栄えのために排気向きに装着しているが、実際に組む際は吸気向きとしたい。そしてここも見栄えのよいリバースファンを組み合わせるのがよいだろう。
なお、さらにこだわる人に向けて手持ちのライザーケーブルを使って、グラフィックスカードの縦置きレイアウトのイメージカットも撮影した。
こちらも、なかなか雰囲気が良い(肉眼ではもっとよく見える)。ただし、組んでみたことで得た教訓として、このレイアウトではファン面にARGB LEDを搭載したグラフィックスカードの方がベターとお伝えしたい。光らないグラフィックスカードだと、暗い室内ではグラフィックスカードの存在感が薄まってしまうからだ。
ちなみにGeForce RTX 50シリーズでは、VANGUARD/TRIO/SUPRIMなどがファン面にARGB LEDを用意しており、VENTUS/INSPIREはファン面のLEDが非搭載になっている。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年3月28日