Windows 10のサポート終了を目前に控え、旧世代PCを使っているユーザーは頭を悩ませているところではないだろうか。今PCを組むなら、まさにお勧めしたい構成を値段別にピックアップした。
現在、Windows 10を搭載したPCを運用している人には「Windows 11に更新しましょう」という画面が定期的に表示される。Windows 10が発売されて10年を経た2025年10月、ついにサポート終了(EOS)を迎える。これを見て「買い換えないと」と思っている人も多いだろう。
そういった悩みを抱えている人に、最新PCの自作例を1つお届けしたい。コロナ禍以降、PCパーツ価格が上昇したことで買い換えタイミングを逃していた人には、特にお勧めだ。
今、一部のCPUに買いどきが訪れている。リリース当初は確かに「このグレードでこの価格はちょっと」という感じだったが、価格改定が行われ「これなら妥当」と思える価格まで降りてきたからだ。同時に、一時高騰していたグラフィックスカードもようやく落ち着きを取り戻しつつあり、GeForce RTX 50シリーズも一通り出そろって在庫がそろってきたタイミングでもある。
「今を逃したら次世代はまた価格が上昇するかもしれない」といった危機感もある。お買い得CPUがある今だからこそ、ASUS JAPANのPCパーツでWindows 11のライフサイクルをカバーできる自作PCを組んで、Windows 10のサポート終了を乗り越えよう。
ここでの作例は1台だが、グラフィックスカードを搭載してAI活用を見越したプランで20万円コース、CPU内蔵のGPUを用いてグラフィックスカード分コストを抑えたプランで15万円コースだ。まずまず現実的な、その昔のPC予算に近い価格と言えるのではないだろうか。
本企画が成立するのも、直近でIntelが価格改定を行って、最新のCore Ultra 200Sシリーズの一部モデルにお買い得感が出ているというのがきっかけだ。
念のために価格を紹介しておくと、Core Ultra 9 285Kは初値が11万6000円前後だったのが8万9000円前後に、Core Ultra 7 265Kは初値の7万9000円前後から4万7000円前後に、Core Ultra 5 245Kも初値の6万円前後から4万4,000円前後に大きく価格がダウンして、手が届きやすくなっている。
なお、自作PCはCPU以外のパーツも必要だ。マザーボードやグラフィックスカードもリリース直後は高値でも、徐々に下がってくる。今はリリースされてからある程度の月日が経ったことで、入手性がよくなり、価格も落ち着き始めている。昨今の価格要因は為替の変動や国際情勢によるものも大きく、次世代製品の登場直前の最安値を待っていると、まさに切りがないし価格チェックも面倒だ。安値と思うタイミングで買っておく方が無難かもしれない。
Windows 11のハードウェア要件だが、メモリやストレージの空き容量などもあるが、重要なのはCPU(とTPM 2.0)にある。ギリギリ、Windows 11にアップグレードできないCPUはIntel CPUなら第7世代Core以前、AMD CPUならRyzen 1000シリーズ以前だ。ちなみに第7世代Coreでも2017年発売で今から約8年前になる。
当時、Core i7のような上位グレードCPUで組まれた場合、まだパフォーマンス不足を感じないという人がいるかもしれない。しかし、最新CPUは文字通り速いく、マルチスレッドも高速だ。
今回の作例では、CPUにあえてハイエンドモデルではないCore Ultra 5 235を選んでいる。Coreシリーズの「5」というと、メインストリーム向けとなる。しかしCore Ultra 5 235は14コアを備えている。
Core Ultra 200Sシリーズからハイパースレッディング非対応になったため14スレッド対応になるが、十分なコア/スレッド対応だ。その上、動作クロックも5GHzと高く、何よりアーキテクチャが進化しIPCが向上している。今回、実際の動作を動画で確認できるようにしているので、その違いを実際に確認してほしい。
Core Ultra 5 235はGPU機能も統合されており、ここではグラフィックスカードなしの統合GPUプランも用意した。しかし、この統合GPUの性能もコロナ禍のビデオ会議/オンライン授業の需要を機に大きく進化を果たしている。必要最小限の性能から、ビデオ会議のような動画アプリも軽快に、軽いゲームタイトルを楽しむくらいは十分可能な性能へと向上している。
一方、AIという新たな使い方も出てきた。それもクラウドAIではなくエッジAIと呼ばれる、ローカルPC上で動作するAIだ。企業や個人に合わせてトレーニングされ、重要情報や個人情報の漏えいリスクを抑えられる。そこまででなくとも、PC操作やアプリの分からないところを教えてくれたり、場合によっては自動化してくれたりといった活用が想定される。
AI処理では主にGPU機能を利用するが、今ではモバイルノートPCなどでもそのニーズがあるため、「NPU」というAI専用プロセッサもCPUに統合されている。Core Ultra 200Sシリーズは、モバイル向けCPUの縮小版になるが、このNPUを内蔵している。
とはいえ、AI処理は高性能なグラフィックスカード(上のGPU)があってこそ力を発揮する。AIをできるだけストレスなく使いたい人は、グラフィックスカード搭載プランを検討してほしい。
それでは、今回の作例のパーツ構成を提示しよう。
| お勧めのPCパーツ構成 | ||
|---|---|---|
| パーツ名 | 製品名 | 実売価格 |
| CPU | Core Ultra 5 235 | 4万1780円 |
| CPUクーラー | 虎徹 MARK3 SCKTT-3000 | 3373円 |
| メモリ | Crucial CP2K16G56C46U5(DDR5 PC5-44800 16GB×2) | 1万1880円 |
| SSD | Crucial T500 CT1000T500SSD8JP | 1万1591円 |
| マザーボード | ASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFI | 3万1158円 |
| グラフィックスカード | ASUS DUAL-RTX5060-O8G | 5万5700円 |
| 電源ユニット | Antec GSK750 ATX3.1 | 1万3979円 |
| ケース | Antec FLUX SE | 1万4980円 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home | 1万5170円 |
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年8月20日