Windows 10のサポート終了時に話題になったのが、Windows 11でも光学ドライブを使いたいけど、そもそもドライブが手に入らない……というものだった。そんな悩みを一発で解決してくれるのが、マウスコンピューターの「mouse MH」シリーズだ。
2025年にPCかいわいで話題を集めたのは、何といってもWindows 10のサポート終了だ。これに合わせてPCを新調したり、更新の検討をしたりした人も多いはずだ。ただ、PC歴が長い程そう簡単に移行できないし、過去の資産をどうにか活用したいという人ほど、進化しすぎたPCに戸惑うかもしれない。
そもそも、今どきのPCケースには5インチベイがない。CDやDVDといったメディアで配布されていたものをどうインストールすればよいのだろうか。ここに、令和の時代でもまだ光学ドライブを搭載できるBTOパソコンがある。マウスコンピューターの「mouse MH」シリーズだ。
mouse MHシリーズは、王道スタイルのタワー型デスクトップPCだ。突起物を含むボディーサイズは、約175(幅)×382(奥行き)×360(高さ)mmと机の上に置けるミニタワーサイズだが、天面にファン用のスリットなどがない完全なフラットで、側面もスチール仕様と、ボディーの見た目だけなら昔ながらのPC風といってよいだろう。
その上で前面に注目してほしい。5インチベイこそ備えていないが、前面上部をよく見ると横に細長いフタのようなものが見えるだろう。ここがスリム光学ドライブベイとなっている。
5インチの光学ドライブではないじゃないか……と言う人がいるかもしれないが少し待ってほしい。2025年に、パイオニアが光学ドライブから撤退したことがニュースになった。
そして自作PC関連のショップ店頭でも、バルクの光学ドライブは海外製品中心で、在庫切れも目にするくらいだ。光学ドライブの需要が減少すれば5インチベイの需要も減るといった具合で、5インチベイのあるPCケースも今や選択肢がかなり限られる。
今の5インチ光学ドライブが置かれている状況は、過去のFDDやMOドライブのようなもの、というわけだ。
とはいえ、幸いにもスリム光学ドライブに関しては、ポータブルCD/DVDドライブのような形でニーズが残っている。マウスコンピューターのように製品として販売する場合、ある程度の数を確保しなければならないから、当然そこはスリム光学ドライブになる。
マウスコンピューターのPCは、スペックをカスタマイズできるBTOに対応しており、このmouse MHシリーズで選択可能なスリム光学ドライブは、DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DLの読み書きに対応)、Blu-ray Discドライブ(BDXLの読み書きに対応)だ。
つまり、CD/DVD/Blu-rayメディアのコンテンツを利用したり、他の媒体へとバックアップしたりするためのドライブだ。業務などで利用が必須な人を除けば、おそらく最後の光学ドライブ内蔵PCとなることだろう。
それでは、実機の内部を見ていこう。
ここで試した評価機の「mouse MH-I5U01」は、標準状態で光学ドライブを採用していないので、どこに搭載するかという点を見ていこう。MHシリーズはサイドパネルの開け方も、昔ながらのスタイルだ。
背面のネジを2つ外し、サイドパネルをスライドして取り外す。前面上部にシャドーベイのケージがある。シャドーベイは上がスリム光学ドライブ用、中央が3.5インチ用で、下部が2.5インチ用となる。
昨今のPCケースは5インチベイだけでなく、3.5インチベイも数を減らしており、長期保存データはUSBなどの外付けHDDやLANを介してNASに保存するスタイルだ。こうして見ていくと、mouse MHシリーズのボディーはレガシーなPCユーザーにとって親しみやすく、手厚い設計といえるだろう。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年12月30日