さて、続いては気になるCopilot関連の機能について、特に大幅な作業効率を改善できることが期待される「リコール」機能(プレビュー版)を試してみよう。筆者としても特に注目していた機能なので、作業効率アップに寄与してくれるのか期待が高まる。
目玉機能の1つであるリコール機能は、画面キャプチャを定期的に記録し、AIを活用して書き言葉や話し言葉で過去の作業を検索できる非常に便利な機能だ。
今までは何か一連の作業を行う際、複数のウィンドウや複数のアプリケーションにまたがって作業をする場合、作業の振り返りや作業の中にどのフォルダーを開いていたか、ブラウザのどのタブを開いていたか忘れてしまうことが多々あった。
従来通りであれば、手書きメモやテキストデータに何をしたか書き留めていたのだが、そうすると作業効率が大きく低下してしまう。
リコール機能はそのような面倒なことをせずにCopilot+ PCが作業を記録し、さらに普段使っている書き言葉や話し言葉で作業内容を検索できるというのだから、便利に活用できそうだ。
リコール機能が発表された当初、画面キャプチャを取得するという性質上、プライバシーの懸念があると大きな問題となった過去がある。
そのようなユーザーの声を受けて、Microsoftは下記の対策を実施しており、安心して利用できる機能に生まれ変わっている。
リコール機能を使うには、「スタート」(Windowsキー)→「すべて」→「リコール(プレビュー)」をクリックする。
先述したプライバシー保護に関する見直しで、取得したキャプチャデータをユーザー以外がアクセスできないようにするため、Windows Helloを設定していない場合は「Windows Helloの設定」ボタンから設定を行う。
加えて、キャプチャデータが悪意のある第三者に盗まれることを防止すべく、デバイスの暗号化機能を使ってキャプチャデータを暗号化しているため、デバイスの暗号化を実施していなければリコール機能を利用できない。
もし設定していない場合は「デバイスの暗号化を有効にする」から設定変更を実施しよう。なお、デバイスの暗号化を利用するには、Windows PCとMicrosoft アカウントとの連携が必須となるので注意しよう。
無事に「リコールはスナップショットを保存しています」と表示されれば準備完了だ。この状態でPCの操作を始めると自動的にキャプチャを取得し、リコールアプリ内に蓄積されるようになる。
そして、しばらくPCを利用した後にリコールアプリを立ち上げると、「ホーム」に過去の作業内容のサマリーが一覧で表示されるようになる。
また、「タイムライン」では何日の何時何分にPC上でどんなフォルダーを開き、どんなアプリを開いていたか、タイムライン形式でさかのぼって確認できるようになっている。
このタイムラインは、作業内容を確認するだけではなく、実際に開いていたフォルダーやアプリ、ブラウザを再度開く、いわば復元機能も備わっているのだ。
特にクリエイターのみなさんは複数のウィンドウやアプリを行き来しながら作業するので、過去の自分が何をしていたかの確認や、過去の状態を再度復元して作業再開できるという機能は作業効率を大幅に向上してくれる強い味方になるのではないだろうか。
リコール機能は先述した通り、ただ作業内容を記録、復元する以外に書き言葉や話し言葉で過去の作業内容を検索できる。検索機能は、ホーム画面に表示されていた「履歴を検索する」と表示された検索ボックスに、確認したい内容を打ち込んでEnterキーを押すだけで利用可能だ。
例えば、「昨日見ていたWebサイトって何だったっけ?」と、Webブラウザで検索しても必要な情報が得られないような検索文でも、AIが適切に内容を理解して必要な情報を視覚的に検索してくれる。
もちろんこの検索画面から、作業内容を復元することも可能だ。Webブラウザだけでなく、Webブラウザと並行して開いていたフォルダーも表示されたので、過去に作業していた内容をしっかりと検索できることには正直驚いた。
もちろん、おおざっぱすぎる検索ワードでは、求めている情報が取得できない可能性もあるので、他AIサービスなどと同じく検索ワードはできる限り詳細に入力した方がより良い結果を得られる。
他にも、「魚の写真を編集していたと思うんだけど、いつ作業していたっけ」と検索してみると、Photoshopで魚の写真を編集していた時の作業履歴が表示された。
検索結果を開くと、そのときに表示していた画面の内容が表示され、かつ「Adobe Photoshop 2026」に戻るボタンが表示される。
ただPhotoshopに関しては、開いていた写真ファイルを開くまではできず、あくまでPhotoshopが起動するだけと、少し物足りなさも感じる。
そのような場合は、検索結果からさらに具体的なファイル名(例:IMG_4059.jpg)を見つけ出し、「IMG_4059.jpgってどこに保存していたっけ?」と追加で検索すると、編集していたファイルを保存していた先を見つけられた。
このようにリコールを使って作業履歴を検索する際は、部屋の中で物を探すときと同じく、少しずつ調べる範囲を狭めていくような使い方をすると良いだろう。
今までもPC内のファイルを検索できたものの、具体的なファイル名を指定しなければ検索できなかったので、あいまい検索ができるリコール機能は、作業効率を格段に向上させてくれるだろう。
さて、AIサービスや機能の大半はPC内では処理せずに、クラウド上にあるサーバ上で処理するものが多いが、リコール機能をはじめとしたCopilot+機能はPC内で処理が完結する。
本来であればPC内でAI機能を利用する場合、独立GPUの利用が欠かせなかったが、Copilot+ PCに搭載されているAI関連の処理に特化したNPUを活用することで、独立GPUや外部サービスを使わなくとも、高速でデータ処理が可能だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年2月22日