「計算が合わない」――アキバに現れた1つの謎:週末アキバPickUP!(1/4 ページ)
アキバ各ショップをITmedia取材班が調査、注目商品をピックアップしていく「週末アキバPick UP!」。今週のキーワードは「16+8+1+1=20?」「「AM2環境でAGPを」「「冷却パーツの新ジャンル誕生か」「「10万以下で始める自作ロボ」だ!
ショップや代理店も首をかしげる謎マザー
今週の水曜日、InnoVISIONのATXマザーボード「SM2550A」がパソコンショップ・アークと高速電脳に入荷された。価格は1万円前後で、在庫は潤沢。グラフィックスカードメーカーとして有名なInnoVISIONが初めて販売するマザーボードである。
SM2550AはSocket AM2に対応しており、PCI Express x16スロットとPCI Express x8スロットを各1基、PCI Express x1スロットとPCIスロットをそれぞれ2基備える。Serial ATAコネクタは6基搭載する。
パッケージには搭載チップセットとして「nForce 550」と記載されているが、SM2550Aを入荷した両ショップからこのスペックに関して疑問の声が漏れる。パソコンショップ・アークは「nForce 550なら、拡張カード側で使えるのは最大20レーンです。PCI Express x16とx8を同時に利用するのは不可能。また、サポートしているSerial ATAデバイスの数も4個までです。どこかで記載を間違えたか、あるいはInnoVISIONが特別に仕様を変更している可能性がありますね」と話す。
一方、高速電脳には「nForce 570」搭載という情報が届いていた。しかし、仮にnForce 570だったとしてもレーン数に謎が残る。
グラフィックスカードメーカーのマザーボード、かつこのような謎をはらんでいるためか、SM2550Aはユーザーの関心を集めているという。しかし、調査当日の時点では売れ行きは伸びていない。高速電脳は「こういう不思議なパーツを解明することに喜びを見出す人もいます。1万円と低価格なので、遊びでチャレンジしてみるには手頃なアイテムともいえるかもしれません」と語る。
なお、InnoVISION代理店の興隆商事にSM2550Aの仕様を確認したところ、チップセットはnForce 550で間違いないという。レーン数も最大20で正しい。PCI Express x8をフルに使う場合は、PCI Express x16側が8レーンで動作する仕様だ。しかし、6基のSerial ATAコネクタの使用に関しては代理店も「分からない」とのこと……。
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