その性能に驚愕せよ──インテルがIntel Core2 Duoの性能を公開:イマドキのイタモノ(1/3 ページ)
Conroe(開発コード名)こと次世代マイクロプロセッサ「Intel Core2 Duo」は7月に出荷を開始する見込み。それに先だってインテルはその評価用実機を公開した。この記事ではそこで得られたデータからIntel Core2 Duoの性能に迫ってみたい。
2.66GHzで動作するIntel Core2 Duoの最上位モデル
インテルが開催したIntel Core2 Duo搭載PCの“プレビューワークショップ”では、Intel Core2 Duoを搭載したPCを(いくつかの制限があるものの)自由に使うことができた。そこで公開されていたのは、Intel Core2 Duoの最上位グレードとなる2.66GHzを搭載したPCで、英語版のWindows XP SP2がインストールされており、PCMark05などいくつかのメジャーなベンチマークがすでにインストールされていた。
なお、本セッションでは明らかにされていないがOEMメーカー筋の情報によれば、インテルはデスクトップPC向けIntel Core2 Duoにおいて、以下のようなラインアップを予定しているという。
プロセッサナンバー | クロック周波数 | ソケット | FSB | Viiv対応 | vPro対応 | VT | EIST | EM64T | XD |
E6700 | 2.66GHz | LGA775 | 1066MHz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
E6600 | 2.4GHz | LGA775 | 1066MHz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
E6400 | 2.13GHz | LGA775 | 1066MHz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
E6300 | 1.86GHz | LGA775 | 1066MHz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
E4200 | 1.60GHz | LGA775 | 800MHz | ○ | − | − | ○ | ○ | ○ |
最上位モデルとなる動作クロック2.66GHzのモデルはおそらくE6700と呼ばれることになる。そして同じく2.4GHzがE6600、2.13GHzがE6400、1.86GHzがE6300と呼ばれることになる。これらの製品はいずれもViiv、vProに対応可能で(ほかにチップセットやイーサネットコントローラ、ソフトウェアなども必要なるが)、VT、EIST、XDなどをサポートしている。
ローエンドとして用意されるのがE4200だ。E4200はシステムバスは800MHzでVTに対応していない点がE6x00系と異なっている。このE4200は現在のPentium Dにおける805のような存在だと考えればよい。
FSBが1066MHzに引き上げられているためIntel 945系では使えない
CPUソケットは、従来のPentium Extreme Edition(以下Pentium XE)やPentium Dと同じLGA775となっている。このため、ピン数や寸法的にはPentium DのマザーボードとCPUクーラーなどがそのまま利用できる。
ただし、現状のLGA775マザーボードはほとんど利用できないと考えたほうがよい。というのも、Intel Core2 DuoではFSBがPentium XEやPentium Dの800MHzから1066MHzに引き上げられているからだ。現在主流のIntel 945を搭載したマザーボードは、FSBは800MHzまでの対応となる。そのため、現在のIntel 945搭載マザーボードを利用してCPU交換だけですませることはできない。
唯一の例外はIntel 975Xを搭載したマザーボードで、Intel 975Xは仕様上1066MHzにも対応できることになっているためIntel Core2 Duoを利用できる可能性がある。ただし、あくまで「できる可能性がある」というだけで、実際に保証されるかどうかはマザーボードベンダ次第となので注意したい。今回のワークショップでも、Intel 975Xを搭載したIntel D975XBXがマザーボードとして利用されていた。ただし、このD975XBXはConroe対応版で、従来版のD975XBXでの対応は未定とのことだった。
なお、E4200がIntel 945などで利用できるかも現時点では不明確だ。しかし、消費電力が下がっていることなどを考えると、利用できる可能性は残されている。このあたりの状況は、インテルの正式発表前ということもあってはっきりしないことが多い。正確な情報はインテルの正式発表を待つ必要があるだろう。
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