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東芝、業界最大の200Gバイト2.5インチHDD
東芝は2006年6月現在で業界最大となる、容量200Gバイトの2.5インチHDDを発表した。垂直磁気記録方式を採用し、面記録密度178.8Gビット/平方インチを実現する。発売は8月。
東芝 デジタルメディアネットワーク社は6月5日、2.5インチドライブとして業界最大記録容量(2006年6月現在)となる200GバイトのHDD「MK2035GSS」を開発、8月より量産を開始すると発表した。
MK2035GSSは垂直磁気記録方式の採用により、2006年6月現在で世界最高となる面記録密度178.8Gビット/平方インチを、2.5インチドライブとして同じく最大となる容量200Gバイトを実現するノートPC向け9.5ミリ厚2.5インチHDD。2プラッタ構成でヘッド数は4つ。ディスク回転数は4200rpm、平均シーク時間は12ms、データ転送速度は150Mバイト/秒(Serial ATA II 1.2)。本体サイズは69.85(幅)×100(奥行き)×9.5(高さ)ミリ、重量98グラム。主に記録容量の多さが望まれるハイエンドノートPCなどへの採用が想定され、いっそうの薄型化・軽量化に大きく貢献できるとしている。
同社は1.8インチドライブ、0.85インチドライブなどにも垂直磁気記録方式を採用するモデルを投入し、小型HDD製品における差異化を図る。主にノートPC用として活用される2.5インチドライブもデスクトップ向けの3.5インチドライブと同様に、TV録画モデルや動画編集用途へのラインアップ・ニーズ増加とともに容量増大が望まれている。
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