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第1回 プログラムの挙動を覗いて幸せになる“タダ”で幸せになるソフトウェアパラサイト(2/2 ページ)

この連載では、知っていると少しだけ幸せになれる、そんなフリーソフトを紹介していく。うっかり使い方を間違えると“もう少しだけ”幸せになることだってあるかもしれない。

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存在しないファイルやレジストリへのアクセスも監視

 あとは「FileMon」も要チェックだ。ファイルへのアクセスをモニタするという点では先に挙げたソフトと同じだが、このFileMonの面白いところは“存在しないファイル”に対するアクセスまでも表示してくれる点だ。もちろん、存在しないファイルにアクセスしたって失敗するのだが、例えば何かプログラムを実行して「ファイルがありません」と素っ気なく拒否されたときでも、FileMonを走らせてからもう1度実行すれば、そのプログラムがどのファイルを読み出そうとし、そして失敗したのかが分かるのだ。これはすごい。幸せの予感がする。

ファイルを開こうとしたものの、見つからない状態。Resultに「NOT FOUND」が表示されている

 つまりFileMonを使えば、ユーザーデータがどこに作られるのかわからないソフト(“簡単に使えます”を売り文句にする製品に多い)に対して、実際はデータをどこに保存しているのかを調べることができるわけだ。SWFファイルをインターネット一時フォルダから探したい、といった不思議な衝動に突き動かされたときだって活用できるかもしれない。

 さらにレジストリへのアクセスをモニタするツールもある。それが「RegMon」だ。使い方はFileMonとほぼ同じなのですぐに分かる。このソフトに関しては、自己責任という言葉の意味をよく噛みしめたうえで用途を考えてほしい。

RegMonの実行画面。ツールバーや画面構成はFileMonとほとんど同じだ。ちなみにPathに表示されているHKCUとかHKLMはそれぞれHKEY_CURRENT_USER、HKEY_LOCAL_MACHINEの略

 さて、今回取り上げたツールをざっと眺めて、「レジストリやファイルへのアクセスをモニタして何が楽しいの?」と思った読者もいることだろう。

 確かに「ソフトが起動できない、どこからその情報を取得しているのだろう?」とか「全部コピーしてきたと思うんだけどなあ、何が足りないのかなあ」とか「なんでMSNメッセンジャーからはIEしか立ち上がらないんだよ!」とか「の、ノイジヴォーキャム?」などと考えたりしない人にとっては、あまり面白味があるソフトではないかもしれない。そういった健全なWindowsユーザーのみなさんは、「USB機器を安全に取り外せなくなった場合などに使えるちょっと便利なツール」として、これらのソフトを活用してほしい。

 次回は「時間をかけて大きなファイルをダウンロードしたのに、なぜかファイルが開けなかった」そんな経験を持つあなたにぴったりのソフトを紹介しよう。

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