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予想の上を行く日本HPの新鋭機――「HP Officejet 6310 All-in-One」SOHO向けインクジェット複合機の定番となるか?(2/2 ページ)

日本ヒューレット・パッカードのオフィス向けインクジェット複合機に、実売2万円を切るA4対応モデルが登場した。この「HP Officejet 6310 All-in-One」は“安いだけが取り柄”ではない。

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デジカメ連携やネットワーク利用も万全

 ここまでは6210にもあった機能だが、Officejet 6310はさらにメモリカードスロットを追加している。スロットはCF、メモリースティック、SD/MMC、xDを各1基ずつ用意しており、現存する大抵のメモリカードに対応可能だ。ダイレクトプリントはもちろんだが、USB 2.0 High-Speed対応になったこともあり、リーダ・ライタとしても最大限に活用できる。ただし、対応メディアの最大容量が1Gバイトとなっており、2Gバイトのメディアは認識できない可能性があるので注意されたい。なお、カメラダイレクトについては、従来のPictBridgeに加えて、BlueTooth(オプション)にも対応した。

 もう1つの追加点であるネットワーク機能については、Etharnetによる10BASE-T/100BASE-TXのみの対応となる。さすがにこの価格帯では無線LANは無理のようだ。それでも、無線化の手立てはあるし、プリントサーバの別途購入を考えなくてすむのはありがたい。

デジカメとの連携に便利な各種メモリカードスロットを搭載(写真=左)。有線LANポートも標準で装備する(写真=右)

操作性をチェック

 ボディサイズは3210とほぼ変わらず、複合機としてはかなりコンパクトな部類に入る。給・排紙は前面に集約しているので背面のスペースは必要ない。ただし、メンテナンスドアが背面にあるので、エラー時に備えて設置場所には配慮しておくべきだろう。

 シンプルな外観のわりに操作性も悪くない。強いて難点を言えば、圧板のヒンジが気になった。圧板、ヒンジとも軽いので、厚手の原稿をセットすると圧板が斜めに浮いてしまう。また、原稿台にセットする際は圧板を目一杯まで開かねばならず、いちいちADFから原稿を退かさねばならなかった。

左から本体前面、右側面、背面。サイズは456(幅)×388(奥行き)×235(高さ)ミリ

 以上、ざっとOfficejet 6310の機能と性能に触れてきた。実のところ、複合機でこの価格帯となると、かなりの不安があったのだが、良い意味で予想を裏切られた。Photosmart 2575をビジネス用に転化したという印象で、非常にバランスが取れている。むろん、ADFの仕様など低価格なりの欠点はあり、万能とは言いがたいが、デスクサイドに置くには十分な性能を有している。

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