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RADEON XPRESSでパワーアップした“4万円台から”のバリューPC──「Endeavor AT960」(2/2 ページ)

最小構成例で4万7250円から用意するバリューデスクトップPCに、グラフィックス統合チップセット「RADEON XPRESS 200」を搭載する新モデル「Endeavor AT960」が登場した。“バリュー”であっても具体的にどれだけ・どのように使えるのか、実際に試してみた。

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豊富なBTOメニューで、ハイパワーマシンにも

 Endeavor ATシリーズ含めて、同社製PCは豊富なBTOメニューを用意するのも魅力の1つだ。最小構成仕様は前述した通り4万7250円からという安価な設定に驚かされるが、CPUは3.80GHz駆動となるパワフルなPentium 4 670まで選択でき、オフィス・インターネット用途だけでなく写真・映像編集など幅広い用途に対応できる。

 メモリも最大2Gバイトまで、HDDも250GバイトHDDを2基、総計500Gバイトまで搭載できる。選択できるメニューのうち、ハイエンドのパーツを選択すると20万円を超える価格となってしまうが、基本性能としては十分に高速なマシンとなりえるスペックになる可能性は秘めている。

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 評価機のベンチマークテストは、ミドルクラスのCPUであるPentium 4 631搭載マシンとしてなかなか高い結果となった。1ランク上のシリーズとなる、Intel 945G Expressマザー+Pentium D 930搭載のEndeavor MR3000(レビュー参照)のスコアには及ばないものの、大きく見劣りするほどでもない。とくに、グラフィックス関連はEndeavor MR3000に迫るスコアとなっており、CPUの差をRADEON XPRESS 200のグラフィックス性能の高さで補っている格好だ。

 ただしPCI ExpressスロットやAGPスロットが備わらないため、グラフィックスカード増設によるグラフィックス機能の性能アップには対応できない。そのため、最新の高度な3D描画性能を欲求する3Dオンラインゲームを快適にプレイする用途には向かない。

 逆にそれ以外の用途──インターネット・オフィスアプリケーションを動作させるなど──であれば、快適に利用できるはずだ。もちろんRADEON XPRESS 200のグラフィックス性能があれば、軽い3Dゲームなら十分快適に利用することもできるだろう。

 なお、仮に最小構成仕様を選んだ場合でも家庭でインターネット利用や年賀状印刷、ちょっとした動画・写真編集、高い3D性能を欲求しないゲーム(教育ソフトなど)をメイン用途とするなら、そこそこ満足できるスペックである。唯一、Windows XPをOSとするならメモリは512Mバイト以上に増設しておくこと、そして例えば子ども用として導入するなら、市販DVDタイトルも視聴できるようDVD-ROMに対応するドライブを選んでおくことをお勧めする。そのほかは家庭用PCとして、例えば子ども用、セカンドマシン用途など、そしてデュアルディスプレイを活用した株取引専用マシンなどとしても向いているといえそうだ。

 オフィスユースを考えると、データ流出を防ぐという目的から、その手段の1つとしてFDDや記録型ドライブを搭載しないモデルを望むユーザーニーズにも応えられる。

 なお同社では2006年8月21日まで、3年間ピックアップ保守の費用を通常の4200円の半額とする2100円で提供するキャンペーンを行っている。3年間の保証で2100円であればそれほど負担も大きくないと思われるので、購入時に一緒に加入しておくとよいだろう。


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