2スピンドルで1.2キロの“リアルモバイル”PC──エプソンダイレクト「Endeavor NA101」(2/4 ページ)
約1.2キロの2スピンドルB5モバイルノート、しかも10万円台で購入可能──エプソンダイレクトの意欲作といえる新モデルが「Endeavor NA101」だ。オプションで用意するワンセグカードとともに使い勝手をチェックしていこう。
もう1つは堅牢製。旧モデルでもトップカバーの素材にマグネシウム合金を用いていたが、本機はトップカバー鍛造マグネシウム合金を採用、かつ凸部を持つ構造とし、さらに高い強度を実現した。加えてキーボードフレームやパームレスト部、ボトムカバーにもマグネシウム合金を採用することで、耐荷重150キロfという堅牢性を確保する。軽量化しつつ、より頑丈なつくりを目指したことが分かる。
標準で搭載するセキュリティ機能の豊富さも魅力の1つだ。
本機にはトラックパッドの右側に指紋センサーを備え、WindowsログオンやWebサイトへのアクセス認証を指一本で制御できる。ハードウェアセキュリティチップ(TPM v1.2)を搭載し、指紋情報はセキュリティチップ内に保管する。別途HDDを暗号化することも可能だ。
あえて17.7ミリピッチのキーボードを採用
機能面だけでなく、NT300シリーズで好評だったユーザーインタフェースはおおむね継承し、さらなる利便性向上のための改良が施された。
キーボードは昨今、B5モバイルノートPCでもデスクトップPC向けキーボードと同じ19ミリピッチキーを採用する製品も多い。対して本機はあえてやや狭い17.7ミリピッチのキーを採用する。B5サイズという制約の中では、19ミリピッチだと記号など周辺部のキーを極端に狭い変則ピッチとする場合も多くなる。17.7ミリピッチを採用したのは、記号を含めた文字入力用のキーをほぼすべて、大きな違和感なく使える配慮のためだという。ちなみに縦方向も同サイズのピッチで、2ミリのキーストロークを確保する。
また、左前面の「Fn」、「CTRL」キーをBIOS設定で入れ替えられる機能も同シリーズでも継承したのもうれしいところだ。トラックパッド部はパームレストから1段低く配置することで、キー入力時に指がパッドに触れ、意図しない操作がなされないよう配慮されている。
もう1つ細かい改良箇所として、NT350ではほかのキーと密着していた最上段の「ESC」キーやファンクションキーの下方に仕切りが新たに入った。またファンクションキーは、デスクトップPC向けのキーボードと同様に4つごとに仕切られ、直感的にキーを識別しやすくなっている。B5モバイルノートPCという物理的制約の多い中で、これら操作性を高めるための工夫はかなり評価できる。
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