「昨日は敵、今日は味方」のCoca-ColaとApple、欧州で協力
Coca-Colaは7月末、英国の自社音楽サイトを閉鎖したばかりだが、すぐに当時の敵であるAppleと手を組んだ。
Coca-ColaとApple Computerは、英国とドイツのiTunes Music Store(iTMS)で楽曲を無償提供する大規模なプロモーションをスタートさせる。Coca-ColaはCokeブランドの音楽サイトを欧州で立ち上げる。英国では7000万曲を無償提供、ドイツでは数千台のiPodが当たるというキャンペーンを実施する。
Coca-Colaは7月31日、英国で展開していた音楽ダウンロード販売を「Cokeがストア運営を継続する必要はなくなった」として終了させている。当時のライバルであり、自社サイト閉鎖の原因となったiTMSと手を組んだことになる。
英国では、コカコーラかダイエットコークを買うと、79ペンス分の楽曲が購入できるコードが当たる仕組みになっており、8月中旬から6週間にわたって行われる。ただし、1人当たり5曲までが上限。
ドイツでは9月から8週間にわたり、1時間ごとに1台のiPodと50曲の楽曲が当たり、今週からはCoke Fridgeのロイヤルティーコインを無償楽曲に交換できるというキャンペーンをスタートさせる。
オーストリアとスイスでは、未契約のアーティストが自分の楽曲をアップロードして宣伝を行うというキャンペーンも展開する。ポッドキャストへの出演、Cokeがスポンサーとなる欧州のフェスティバルへの招待もあるという。
共同プロモーションの第1弾として、英国、ドイツ、オーストリア、スイスではライブコンサートが開かれ、その楽曲とポッドキャストはiTunesとCokeの音楽サイトで公開される。そのほかの地域でのキャンペーンは今後数カ月のうちに発表予定。
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