日本ヒューレット・パッカードはこのほど、同社製ノートPCに回収対象となるバッテリーパックが搭載されていないことを発表した。
今回のコメントは、ソニー製セルを使用した一部のバッテリーで確認されている、ノートPC向けバッテリーに発火の恐れがあるとする問題を受けて出されたもの。日本ヒューレット・パッカードはこの問題について「回収対象のバッテリパックは搭載していません」との公式見解を発表し、同社製ノートPCへの影響や、バッテリーパック回収の可能性を否定した。
同社広報によると、この問題についてはすでにソニー側と話し合いを行い、同社のバッテリーに問題がないことを確認したという。
なお、同社は2006年4月に「HP Compaq nx4800 Notebook PC」および国内未発売のモデルに付属するバッテリーパックの一部において、過熱、変形、発火などの現象が発生する可能性があることが判明し、該当バッテリーパックの全品回収と無償交換で対応した経緯があるが、今回の件とは無関係としている。なお、同バッテリーに採用されているセルの供給元については回答を得られなかった。
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日本HP製ノートPC「nx4800」および国内未発売モデルに付属するバッテリーパックの一部に、過熱、変形、発火などが発生する可能性があることが判明した。該当バッテリーパックを全品回収し、無償交換を行う。国内では502個が該当する。
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