アスクがiTunes/BitTorrent対応のHDD内蔵無線LANルータ「ASUS WL-700gE」を発表
アスクは、多彩な機能が備わったASUSTeK Computer製のHDD内蔵無線LANルータ「ASUS WL-700gE」を国内販売すると発表した。
アスクは、台湾ASUSTeK Computer製のHDD内蔵無線LANルータ「ASUS WL-700gE」を国内販売すると発表、11月22日より発売する。価格はオープンで、実売予想価格は4万2800円前後だ。同製品は北米で既に発売済みとなっており、今年9月中旬以降に国内で発売すると予告されていたもの。都内で開催された発表会では、製品の解説と動作デモが行われた。
WL-700gEは、160Gバイトの3.5インチHDDを内蔵したIEEE802.11g/b準拠の無線LANルータ。有線部は100BASE-TX/10BASE-Tに対応する。各種サーバ機能を搭載し、Web/FTP/Sambaサーバとして運用可能だ。また、DLNAガイドライン1.0に準拠したメディアサーバ機能を備え、UPnPサーバおよびiTunesサーバとしても利用できる。対応OSは、Windows NT4.0/2000/XP/2003、MacOS X、Linuxだ。
本体の背面には、WAN側1ポート、LAN側4ポートの有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)に加えて、USB 2.0ポートを2基搭載する。ここにプリンタ、Webカメラ、外付けHDDなどのUSB機器を接続することで、ネットワーク共有が行える。同容量の外付けHDDを接続すれば、データのミラーリングも可能だ。ただし、ユーザーによる内蔵HDDの交換はサポートしていないため、ミラーリングしていても内蔵HDDが故障した際はメーカーのサポートでHDDを換装してもらう必要があるとのこと。その場合、メーカーによる内蔵HDD換装後にユーザーがミラーリングしたデータをコピーし、元の環境に復旧するという手順になる。
なお、外付けHDDは初回の接続時にフォーマットが必要だ。フォーマットはLinuxのファイルシステムで行われるため、一度WL-700gEに接続した外付けHDDは、PCに接続してもWindows上では認識されなくなるという。
本体の前面にはUSB 2.0ポートが1基あり、USBメモリを装着して本体のコピーボタンを押すことで、自動的にUSBメモリから内蔵HDDへファイルを転送できる。
自動ダウンロード機能の「ダウンロードマスター」を装備しているのも特徴だ。これは、あらかじめダウンロードするファイルを設定しておけば、PCが電源オフの状態でも、インターネットからファイルをダウンロードできるというもの。ダウンロードするファイルの指定は、PC上から設定画面でURLを直接入力するか、リストをテキストファイルで作成して読み込ませることで行う。プロトコルはFTP、HTTP、BitTorrentに対応し、BitTorrent経由のファイル7個とHTTP/FTP経由のファイル10個を同時にダウンロードすることが可能だ。
無線LAN機能はIEEE802.11g/b準拠だが、独自のHigh-Speed Modeにより最大125Mbpsでの接続が可能という。ただし、High-Speed Modeを利用するには、対応するASUSTeK Computer製の無線LANクライアント機器が必須だ。High-Speed Modeの詳細仕様は明かされなかったが、Broadcomチップセットの性能を最大限引き出す高速化技術で、MIMOなどを使用するものではないとしている。
本体サイズは241(幅)×161(奥行き)×45(高さ)ミリ、重量約1.4キロ。電源ユニットは内蔵しているため、ACアダプタは不要だ。ファンレス設計により、静音性に配慮したという。
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