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Vistaに最適なディスプレイ環境をねっとりと検証するワイド時代の幕開け(3/5 ページ)

Vistaの登場によってワイド液晶の普及が加速すると言われている。そこで実際にWindows VistaやOffice 2007を使ってワイド液晶のメリットを検証(粘着)してみた。

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Excel 2007

 横長の画面でもっとも恩恵を受けるのはExcelだろう。セルサイズは大抵が横長であることや、ホイールによるスクロールを考えると縦方向の移動は比較的楽なはずだ。しかし、横方向はセルの幅もさまざまだったり、スクロールもしづらいなど、画面以上のサイズのシートでは途端に操作性が悪くなる。横方向に長ければその分、1画面に収まる列数も増える。

Excelはワイド画面をもっとも有効に使えるアプリケーションかもしれない。この視認性は快適だ(画面=左)。2つのExcelファイルを同時に開いても窮屈感は少ない(画面=右)
標準状態でブックを新規作成したところ。ワイドでは横19×縦36セル(画面=左)、スクエアでは横17×縦43セルが表示された(画面=右)

Word 2007

 WordではA4サイズの紙で横幅いっぱいにすると視認性が良くない。そもそも縦長のページとワイドモニタの相性がいいはずもなく、縦いっぱいだとほとんど読めなくなってしまう。ちょうどいいサイズは2ページ表示くらいだろう。ズームのショートカットはないので自分で設定する必要がある。

1440×900ドット表示で1画面内に納めようとすると明らかに表示領域が足りない。余白スペースが2/3を閉めてしまう(画面=左)。一方、全画面表示にしてメニューを消すと2画面でちょうど収まる(画面=中央)。ちなみに2画面でちょうどいい倍率にするには直接指定する必要がある(画面=右)

Outlook 2007

 Outlook 2007のメニューは以前のデザインを継承している。Outlook 2003から縦3ペインレイアウトが追加されているが、一覧性を高めるために横長レイアウトが増えたようだ。

縦4ペインの仕事リスト(画面=左)。予定表を7日表示にしても比較的余裕がある。縦方向も業務時間を十分網羅している(画面=右)

PowerPoint 2007

 現在、マイクロソフトからのプレゼンテーション資料のほとんどはすでにワイド画面化されているという。PowerPoint 2007の標準テンプレートにもワイド画面用のものが追加されている。

PowerPoint 2007にはワイド画面プレゼンテーションのテンプレートが標準でインストールされている(画面=左)。スライドのサイズ指定には「画面に合わせる」に4:3、16:9、16:10の3種類が用意されている。ちなみにPCで使用されるSXGAは5:4、WXGA+(1440×900)、WSXGA+(1680×1050)、WUXGA(1920×1200)はいずれも16:10だ(画面=右)

Publisher 2007

 Publisher 2007のメニューは以前のスタイルを継承しており、縦方向の圧迫が少ない。Publisherの見開きモードだとA4サイズでなんとか文字が読めるというレベルだ。

Publisher 2007で見開きモード(画面=左)。なお、今回は触れなかったが、OneNoteでは標準画面を想定しているためなのか、右方向に大きく空白ができる。デフォルトのOneNoteガイドを開いたところ(画面=右)。

 以上、Office 2007の各アプリケーションでワイド画面の表示イメージをざっと概観してみた。Excel、Outlookを除くとOfficeのワークは基本的に紙をベースにしている。つまり、典型的にはA4サイズの紙が画面上にあり、その上に書き込みを行うデザインになるため、紙を横に使うか、縦に使うかで使い勝手は大幅に異なるのが分かる。横長のプレゼンテーション用の資料はワイド画面だと使いやすく、逆に縦長のワード文書は2ページのレイアウトのほうが使いやすい。

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