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CESに出展したIBMがコンシューマーに訴えること:2007 International CES
CESの展示ブースで注目したいのは、日本未発表の製品もさることながら、ショービジネスの本場らしい演出だ。商品を“おいしく”見せるテクニックを紹介しよう。
CESはコンシューマー向け製品の展示イベントだ。興味深いのは、ただ、製品を並べて盛り込まれた技術やサービスを強調するだけでなく、実際に製品を使ってユーザーはどんな楽しみを得られるのかを「少々派手な」演出で来場者に「夢」を見せてくれる。この記事では、そういう「演出」に注目して、CESの展示ブースの雰囲気を紹介したい。
インテルのブースで最も目立っていたのが、この実物大のF1車両を使ったレーシングゲームのデモ。DellのXPS 700シリーズを使って4台のF1に乗り込んだ来場者がF1レースをオンラインで対戦できる。しかし、外人さんはこういう場面に映えるなぁ
インテルが力を入れている「デジタルヘルス」関連の展示では、ゲームと連動したエアバイクギアが展示されていた。その脇には、立ったままゲームがプレイできるよう、ポールにゲームコントローラを組み込んだ、ゲームチェアというかスタンドというか、そういう「TV通販で扱っている健康器具」でよく見かけるような器具も展示されていた。どうでもいい話だが、もし、米国人が本気で健康を考えているならば、なによりもまず、食べ物の量をなんとかしたほうがいいと思う
これもインテルのブースで展示されていた「インタラクティブなゲームデバイス」を導入したシステム。この種の技術では「フォースフィードバックデバイス」が有名だが、これらのシステムは、ゲームのシーンに合わせてライトが明滅したり、手前に配置したファンから風が吹いてきたりと、ゲーム世界を「体感」させるためのデバイスでユーザーを取り囲む
左はホームユースを強く意識したHPの新製品「TouchSmart PC」展示ブース。主婦が使う場面を想定したデモが「TVでよくある通販番組」の演出で行われていた。右は東芝のブースで見られた、Tablet PCで似顔絵を描いてしまうデモ。「似顔絵を描く羽目に出くわす」ユーザーはそういないと思うが、「Tablet PCってなんか面白そうじゃない」と思わせるのにはとてもいい方法ではないだろうか。しかし、似顔絵がとってもお上手なんですが、おじさん、東芝のスタッフ?
日本ではかたくなにコンシューマー市場への関与を否定していたIBMがCESに展示ブースを設けた。その展示内容に興味をもった来場者も多かったが、ブースではWiiやPS3などのゲーム機を体験できるコーナーとIBMが開発した技術を採用したほかのメーカーの製品に限られていた。スタッフは「今回CESに参加したのは、IBMの開発した製品がコンシューマー向け製品の数多く採用されていることをアピールすのが目的」と語っていた
この手の展示ブースで人集めに有効なのがプレゼント。CESでもクイズ形式で高額商品があたるプレゼンが多数あった。これは東芝ブースで行われていたノートPCが当たるかもしれないイベント。へい、お嬢さん。ここのあたりを“ツンツン”してくれ。ああっ、そんなところをツンツンしたら、お、俺は……
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