連載
迷走する“EVD”を試しに購入してみた(後編):山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/3 ページ)
「 前編」で購入してきたEVDで筆者は“華流AVライフ”を満喫……できたのだろうか。そもそも、EVDに明日はあるのだろうか。
EVDプレーヤーの正体見たり
前回、早い時期からEVDを出荷してきたメーカー「新科」の最新EVDプレーヤーを購入した筆者は、滞在先で早速開封した。シンプルなパッケージデザインは次世代機という雰囲気を醸し出す「高級感」をまったく漂わせない。付属品としてケーブル類、説明書に加え、EVDのビデオラインアップを紹介した小冊子が添付されていた。
プレーヤー本体のパッケージに入っていないが、EVDビデオのコンテンツがたっぷりと詰め込まれたメディアもプレーヤーの付属品として用意されている。メディアのパッケージはDVDの「そのまんま」流用で、やろうと思えば簡単にできるはずの高級感がぜんぜん感じられないあたり、買い物の喜びである「買ってうれしいっ」という感情は微塵も湧いてこない。
ええぃ、腹立ち紛れに分解してやるっ。目に見えるネジを片っ端から取れば分解できるという簡単な構造ではあるが、カバーを外すと保証が受けられなくなるシールがしっかりと貼ってある。ただ、日本の製品でよく見かける「はがしたらことがどうにも隠せないシール」でなく、ごく普通のシールなので、きれいにはがして「分解なんかしてませんよ」とごまかす輩が出てきそうで、他人事ながら心配だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.