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「Vista特需って……やっぱり、あったんですね」――久々の好景気に沸く2月のアキバ5分で分かった気になる、2月のアキバ事情(2/4 ページ)

空回り気味との噂も流れるWindows Vistaだが、アキバのPCパーツショップは、Vista発売直後に売り上げが伸びたと口をそろえる。このほか、AMDが続々と新CPUを投入し、Core 2 Duoからのシェア奪回に燃えるなど、旧正月シーズンながら話題の絶えない月となった。

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Athlon 64 X2が価格改定&新モデルの投入で攻めに転じる

AMD「Athlon 64 X2 5400+」。5600+と同じ2.8GHzで動作するが、2次キャッシュは半分の512Mバイト×2となっている

 2月は毎週のようにAthlon 64 X2の新モデルが登場した。第1週は、1月末に登場した最上位の5600+に引き続き、5400+が登場。6万5000円弱の価格で各ショップに潤沢に出回っている。この頃にはすでに「6000+」登場の噂が流れており、一部には価格改定が入るのではとの声もあった。

 予想どおり、第3週の入荷分から価格改定が行われ、週末には全ショップが改定を反映した価格でAthlon 64 X2を販売している。5400+はいきなり4万弱まで値が下がり、最上位の5600+も約5万円となっていた。6000+登場の噂があったために、混乱するPCパーツショップはほとんどなく、「お客さんも値下がりを想像していたようで、5200+の購入を寸前で取りやめた人がいました。コチラとしてお買い上げいただければ何よりですが、賢明な選択だったと思いますよ」と、某ショップの店員さんは苦笑まじりに語ってくれた。

 6000+は第4週に登場。価格は初登場時の5400+よりも安く、6万円前後の値が付けられていた。Athlon 64 X2シリーズで初の3.0GHzモデルだが、「狙いめの価格ながら、近い将来クアッドコアCPUが登場するのが分かっているので、手を出す人は少ないですね。それよりも、価格改定で値ごろになった5200+が人気です」(某ショップ)とのことで、ブレイクには至っていない。

 AMDは価格改定直後の17日にCPUベンチマーク対決イベントを敢行するなど、Athlon 64 X2の販売に注力している。その努力によってか、2月末の時点で、ライバルのCore 2 Duoに奪われた自作市場のシェアを少しずつ押し戻しているとのコメントも複数のショップから聞かれた。

TSUKUMO eX.で撮影した価格改定後のAthlon 64 X2の価格表(写真=左)。一躍ヒット商品となったAthlon 64 X2 5200+。3万円弱の値ごろな価格で、Core 2 Duoにも引けを取らない売り上げがあるという(写真=中央)。AMDの発表直後、20日に登場した現行最上のAthlon 64 X2 6000+(写真=右)

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