アキバに流入する新興パーツメーカーを代理店から読む:古田雄介の週末アキバPickUp!(4/4 ページ)
聞き慣れないメーカーのグラフィックスカードがアキバに登場。PCパーツメーカーの決算シーズンを間近に控えるショップには、普段見られないお買い得なアイテムも。
メーカーの決算シーズンはお宝アイテムが出回るのだ
3月中旬から月末の期間は、メーカーや代理店の決算が集中するため、多数の在庫品が低価格で出回る。新生活を始める人が多い季節も重なり「毎年この時期を狙ってアキバに来る人は多いですね」(フェイス秋葉原本店)という。特に狙い目のアイテムを3製品紹介したい。
まずはパソコンショップ・アークで見つけたSiiverStoneの横置きMini-iTXケース「SST-LC05S」。通常は1万8000円前後で出回っている人気ケースだが、“いわくつき”のため9980円で提供されている(ただし保証1週間)。何がワケありなのかは、店頭で直接確認してほしい。在庫はごく少数だ。
クレバリー1号店では、日本エイサーの15.4型ワイドノート「Ferrari 4000」と、Pentium 4 3.40GHzを発見。
Ferrari 4000は2005年9月に限定1000台で発売された、フェラーリ公認のノート。フェラーリのエンブレムはもちろん、特製の起動音やスクリーンセーバーを収納している。発売当時は24万9800円だったが、今なら9万9519円。ただし、在庫は少数。
Pentium 4 3.40GHzはSocket 478対応のCPUで、FSB 800MHzで動作する。2004年1月に登場したモデルだが、「Socket 478マザーは現在でも人気があります。AGP対応のグラフィックスカードとコンビで使うとベストのパフォーマンスが期待できますよ」(クレバリー1号店)という。発売当時は4万5000円前後だったが、現在はバルク品ながら1万7823円で買える。
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