レビュー
ときどき“モバイル”の快適さ――写真で見る「Inspiron 1420」
「Inspiron 1420」は、シリーズで最も安価なBTO構成を選択できるエントリー機だが、Santa Rosa世代のアーキテクチャに生まれ変わり、機能も大幅に強化された。
デルのブランドチェンジにあわせて投入された「Inspiron」シリーズのノートPCは全3モデル。Inspiron 1720のフォトレビューに続き、Inspiron 1420を紹介しよう。
従来機「Inspiron 640m」の後継にあたるInspiron 1420は、デルによる製品の位置付けでは“拡張モバイル”と呼ばれる。つまり携帯利用を想定したマシンだ。本体の重量が6セルバッテリ搭載時で約2.45キロもあるため、“モバイル”という響きにやや奇妙な印象を受けるが、現実的には「ときどき持ち運ぶ」あるいはいわゆる「ホームモバイル」といった用途を指すものだろう。
モバイル機としては他機種に劣るものの、その一方で有利な点も多い。13.3インチ以下の液晶が主流になっているモバイルPCの中では、14.1インチワイドという画面サイズは一回り以上大きく、BTOメニューには1440×900ドット表示のパネルも用意されている。また、横幅のある本体サイズにあわせて入力環境にも余裕がある。このあたりの使い勝手に関する部分は実際に写真で見たほうが分かりやすいだろう。
マグネシウム合金の採用でボディの質感がアップ
14.1インチワイドの液晶ディスプレイを搭載。1440×900ドット表示に対応したパネルも選択できるので、オフィスソフトなどのビジネス用途で広いデスクトップ領域を使いたい人には最適だ。なお、液晶は光沢タイプと非光沢タイプの2種類あるが、1440×900のパネルを選ぶと自動的に光沢タイプになる(写真=左)。キーボードに変則的なピッチはないものの、Enterキーの右隣に別のキーが回り込んでいるレイアウトは、人によってはやや慣れを必要とする。キーボード奥には「Dell Media Direct」の呼び出しボタンやAVコントロールボタン、音量調節ボタンなどが並んでいる(写真=右)なお、ボディの素材が従来の樹脂ではなくマグネシウム合金に変更され、以前のチープな印象を払拭したのもポイントの1つ。これに加えて天板カラーを複数用意するなど、デザイン面にはかなり力を入れているようだ
液晶の上部に200万画素のWebカメラを内蔵可能。基本色以外の天板を選ぶと、Webカメラなしの選択ができなくなるので、カメラの必要がないひとは注意(写真=左)。AV操作に対応する赤外線リモコンは標準で付属し、USB接続のマウスはBTOオプションだ(写真=右)
Intel Turbo Memory(8月販売予定)や無線LANモジュールはキーボード下(写真=左)。メモリスロットやHDDは本体底面にある。CPUの熱はヒートパイプを通じ、本体左側面奥のスリットで排熱している(写真=右)
左側面は手前からExpressCardスロット、USB 2.0×2、IEEE1394(写真=左)、右側面は光学ドライブ、Sビデオ出力、USB 2.0×2、アナログRGB(写真=右)というレイアウトだ。USB端子が左右両側面のに振り分けられているので機器を着脱しやすい
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