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インテルとAMDが主役を奪い合った1カ月間5分で分かった気になる、6月のアキバ事情(2/4 ページ)

インテルがPentium Dual-CoreやP35/G33マザーで市場を盛り上げれば、AMDもRADEON HD 2600/2400やAthlon X2 BE(とCPU価格改定の噂)で話題をふりまく。6月は2大巨頭が注目を奪い合った。

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新ブランドCPU「Athlon X2」が登場――価格改定情報でショップはやや混乱気味

Athlon X2 BEシリーズ。BE-2300は1万2000円前後、BE-2350は1万4000円前後で販売されている

 Pentium Dual-Coreに続き、13日にはAMDからも新ブランドCPU「Athlon X2」が登場した。Athlon X2は「現行のAMD製CPUはすべて64ビット動作のOSに対応しており、認知度も高まった」(AMD・土居憲太郎氏)ことにより、従来のブランド名から“64”を省いている。

 BE-2300/2350は、デュアルコアながらTDP 45ワットを実現した低消費電力モデル。1万円台前半の低価格と低い消費電力が受け、各ショップで好調に売れているという。「AMDユーザーは自作の中上級者が多く、低消費電力モデルはインテルに比べてよく売れる」とはショップの声

 また、Athlon X2が登場したころから、海外のWebサイトを中心に従来のAthlon 64 X2が7月に価格改定されるという噂が広まりはじめた。自作PCに詳しい人の多くは関連情報を収集する習慣を身に付けているため、これにより買い控えが発生。いくつかのショップは、パーツとセットでAthlon 64 X2を2000〜6000円引きで販売するキャンペーンを行って対策したが、「どうせしばらくすれば安くなるので、ユーザーの反応はイマイチ」(某ショップ)とのことで、劇的な効果は出ていない様子だ(関連記事:「AMDの責任者出てこい」――CPU価格改定でショップから怨嗟の声)。

 価格改定により、現行で最上位のAthlon 64 X2 6000+は2万円台前半に下がると見られているが、代わりにハイエンドに座るモデルが登場する話は聞かない。ただし、6月30日のAMD主催イベント「エクスペリエンス・ザ・2K」で、“兄貴”ことAMD・土居憲太郎氏は、年内に次世代ブランド「Phenom」が登場すると明言。その中にはもちろん、同社が“真のクアッドコア”と呼ぶ「Phenom X4」も含まれている。

各ショップでAthlon 64 X2の上位モデルが安く買えるキャンペーンが実施されている(写真=左/中央)。エクスペリエンス・ザ・2Kで発表したAMD製CPUのロードマップ(写真=右)

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