いまiPhoneを触るのは“危険”かもしれない――動画で見るiPhoneの魅力(後編):物欲で身悶えます(3/4 ページ)
iPhoneが自分の手で動くのを見たとき、人は空想の世界が現実に重なるような衝撃を受ける。前編に続き、動画とともにiPhoneの魅力に迫ろう。
iPhoneは究極の親指マシン
大きな不満点として、やや不安定な無線LAN機能と運用の幅を狭めるセキュリティについて触れたが、あと2つ小さな不満がある。
1つはフル充電にすごく時間がかかることだ。iPhoneの設定画面には、「最後にフル充電してから何時間動作中」という表示があるので、できるだけフル充電をしたいところなのだが、PCのUSBポートから充電していると、10時間ほど放っておいてもフル充電になっていないことがあった。9割5分方充電できてはいるのだが、フル充電に至る最後の一歩がなかなか到達しないのだ。
もう1つは、内蔵カメラを利用する際のホールド感(もっとも、これをおまけ機能のカメラに求めるのは酷かもしれないが)。一方、200万画素という画素数はそれほど気にしていない。暗所は苦手だが、明るいところでは意外にきれいな絵作りをしてくれるし、その点では満足だ。それにカメラを横に向けると、クルっと回転するシャッターボタンも楽しければ、シャッターを切った時の絞りのアニメーションもたまらなく愛らしい。
ただ、高速タイピング(後述)をするとき以外、iPhoneを片手で操作していることが多い筆者としては、やはりiPhoneのカメラ機能が片手で操作しにくいことがちょっとだけ気になった。片手で使えなくはないのだが、ボタンが液晶画面上でかなり内側にあるため、親指で押そうとすると本体をしっかりと支えられずに落としそうになる。そして結局、不安なので両手でホールドしてしまう。
iPhoneは日本の親指ケータイ文化と双璧をなす、といったことを想像している人もいるようだが、実際に使ってみると、iPhoneは利き手でホールドして、利き手の親指1本でほとんどの操作ができる「親指マシン」である。
前編でお見せした動画では、撮影用のカメラがじゃまで、本体を斜めに見下ろすような不自由な姿勢で操作しているため、あまりスマートに操作できていないが、普段は一覧表のスクロールも、Webサイトの閲覧も簡単な文字入力もすべて片手で行える。
片手でできない唯一の操作と言えば、2本指を使った写真やWebページのズーム表示だが、これもWebページについては、気になる箇所を親指で2度叩けばズームできてしまう。例えば電車の中でつり革から手を離す必要があるのは、写真をズームしたい時だけだ。
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