オレのThinkPadはゼロスピンドルッ!:SSDな男たち(2/2 ページ)
SSDはすごい欲しいし気になるけど、まだまだ高い……。そんなモンモンとしているアナタに贈る、温故知新で“漢”な企画。
換装作業は実にスムーズにあっさりと終了
さて、ThinkPad X23のゼロスピンドル化だが、手順は非常にシンプルだ。
1.バッテリーを取り外し、底面のネジを1本回してHDDベイを取り出す。
2.HDD固定用のネジを4本回し、SSDを取り付ける。
3.SSDを取り付けたベイを元に戻す。
たったこれだけの工程で換装作業は完了する。唯一気をつけるとすれば、トランセンドのSSDが厚さ7.4ミリとスリムなため、本体取り付け時にコネクタに無理な力をかけないように注意することぐらいであろうか。あとはHDDのときと同じように、BIOSでドライブが認識されていることを確認したうえで外付けの光学ドライブを接続し、OSをインストールするだけだ。実際、今回の換装作業も実にスムーズかつあっさりと終了した。
“ゼロスピンドルThinkPad”という甘美な響き
1スピンドルからゼロスピンドルに生まれ変わったThinkPad X23だが、なかなか快適に動作している。PCMark05のスコアこそHDDより若干遅い結果となったが、基本動作に関するベンチマークテストでは休止状態への移行を除けば、すべての値で高速になった。
すでにバッテリーの寿命が来ていたため消費電力の比較はできなかったが、ドライブの発熱は確実に減っており、SSDの「値段」と「容量の少なさ」に妥協できるのであれば、今すぐ導入するのも十分にアリと感じた。
“夏休みの宿題”も無事終了し、ホッと一息といったところだが、思いのほかSSDの魅力を実感できた。最も、1Gバイトあたりの単価で現状で20〜25倍程度もの差があることを考えると、おいそれとSSDへ移行できないのもまた事実だ。とはいうものの、おそらく世界に2台と見られない“オレのThinkPadはゼロスピンドルッ!”という“称号”には、何物にも代え難い甘美な響きが感じられたのは間違いない。
関連記事
- トランセンド、2.5インチIDE接続対応の32GバイトSSDを発表
トランセンド・ジャパンは、2.5インチIDE接続対応に対応するSSD(Solid State Disk)を発表した。8Gバイト/16Gバイト/32Gバイトの3モデルをラインアップする。 - VAIO type Gゼロスピンドルモデルで“もっさりVista”に喝を入れた
今夏のVAIO type Gで最大の話題といえば、直販のCTOメニューに追加された「フラッシュメモリドライブ」だ。早速、HDD内蔵モデルと性能を競わせてみた。 - 「ZERO」がもたらす幸せってなに?──ソニー「VAIO type U <ゼロスピンドル>モデル」
HDDの代わりに16GバイトのNAND型フラッシュメモリを搭載したゼロスピンドルPCが登場した。ロードウォーリアー期待のVAIO type Uを早速使ってみた。 - Samsung、64Gバイトの1.8インチSSDを量産開始
Samsung Electronicsが、「業界最高密度」となる64Gバイトの1.8インチSSDの量産を開始した。 - 米シーゲイトCEO記者会見──「ユーザーはSSDよりHDDを“絶対”選ぶ」
米シーゲイトCEOのビル・ワトキンス氏が来日、日本の関係者に向けて、HDD業界を取り巻く動向と成長見込みについて語った。 - “世界最速”SSDを販売開始――アドテック
アドテックは、韓国MTRON製となる高速転送型のSSDの取り扱いを発表した。接続インタフェースはSerial ATA。 - Sandisk、64GバイトSSDを発表
SandiskのフラッシュメモリをベースにしたノートPC用ストレージに、64Gバイトモデルが加わる。 - 64GバイトSSD+12.5時間駆動=968グラムの堅牢モバイルPC――dynabook SS RX1
東芝が新たに投入する「dynabook SS RX1」シリーズは、「軽量・スリム・長時間駆動」の3拍子がそろった「True Mobile」がコンセプトの意欲的なモバイルPCだ。 - 「RX1は終点でない」東芝が目指すモバイルノートPCとは
J-3100、DynaBook、Libretto……。東芝のノートPCはいつも新しい時代を切り開く。「RX1」はその究極の姿と思えるスペックを有するが、開発陣は“その先”を見据えている。 - 工人舎、ミニノート「SH6」シリーズにSSD搭載モデルを追加
工人舎は、同社製モバイルノートPC「KOHJINSHA SH」シリーズの新モデルとして、SSDを標準搭載する7インチタッチパネル内蔵のモバイルモデル「SH6KPS3ABX1」を発売する。 - Santa Rosa×SSD×HDMIのスタイリッシュモバイル――「XPS M1330」
デルは6月27日、個人向けハイパフォーマンスPC「XPS」シリーズの新モデルとして、13.3インチワイド液晶搭載のモバイルノートPC「XPS M1330」を発表した。 - 見た目も中身も“本気”のモバイルノート――デル「XPS M1330」を試す
デルの「XPS M1330」は、デザインとパフォーマンスの両面を追求したモバイルノートPC。モバイルPCであることを忘れるほど、Vistaが軽快に動作する。 - デル、SSDも搭載できるVista搭載B5ビジネスノート「Latitude D430」
デルは、B5モバイルノートPC「Latitude D420」の後継モデル「Latitude D430」を発表した。12.1インチワイド液晶を装備、SSDの搭載にも対応している。 - 限りない“膨張”を強いられるフラッシュメモリメーカー
Intelは巨大だ。1人で何でもできるし1人で何でもやっつけてしまえる。しかし、その巨人でもフラッシュメモリ事業では1人で生き残ることはできないのだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.