“Dragon”“Elite”“Verve”でドライブするHPのコンシューマーPC:HP Fall 2007 Consumer Launch(3/3 ページ)
プリンタ編に続き、米Hewlett-Packardのアジア太平洋地区コンシューマー向け製品発表会のPC編をお届けする。
Compaq Presarioシリーズにも気になるモデルが登場
日本国内では一部の店頭モデルとして残っている「Compaq Presario」シリーズだが、ほかの国ではシンプルでコストパフォーマンスに優れたモデルとして健在だ。今回のイベントでは全4モデルがラインアップされたが、最も小型な「Compaq Presario B1200」に注目したい。
「Designed in Asia for Asia」をコンセプトにしたCompaq Presario B1200は、12.1インチワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット表示)を搭載した小型PCで、Intel GM965 Expressチップセット採用の“Santa Rosa”モデルだ。HPでは若者向けのモデルに位置づけており、ブログや写真、音楽、動画をいつでも楽しめるのをウリとしている。
液晶ディスプレイの天面とパームレスト部分はHP Imprintライクな光沢仕様になっており、全面にZEN-Designのような非対称の模様が描かれているのも印象的だ。CPUはCore 2 Duo T7700(2.4GHz)〜Celeron M 530(1.73GHz)まで、HDDは200Gバイト〜80Gバイトまで選択できる。ボディサイズは306(幅)×225(奥行き)×28〜33ミリ(高さ)、重量は4セルバッテリーと光学ドライブ搭載時で約1.92キロとなっている。価格は1099ドルからだ。
Compaq Presario V3000
こちらは、B1200の上位モデルとなる「Compaq Presario V3000」。14.1インチワイド液晶ディスプレイを採用し、IntelとAMDの両プラットフォームに対応する。B1200と同じ、非対称の曲線を生かしたデザインを取り入れている。
Compaq Presario C700
15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したバリューモデルの「Compaq Presario C700」。こちらはB1200やV3000とは異なるデザインを採用している。
次世代を担うメディアセンターPCも発表
日本での導入は未定とのことだが、次世代のメディアセンターPCとして発表されたタワー型デスクトップPCが「HP Pavilion Elite m9000 Series Desktop PC」だ。
Blu-rayとHD DVDの両規格に対応したデュアルドライブを搭載するほか、CPUにCore 2 Quad/Core 2 Duoを採用したハイエンドモデルで、AMDプラットフォームもサポートするのが特徴だ。2.5インチ外付けHDD(120G/80Gバイト)を収納するPocket Media Drive Bayと、3.5インチ外付けHDD(500G/300G/160Gバイト)を内蔵するPersonal Media Drive Bayを前面に配置し、柔軟にHDDを増設可能なほか、「Easy Backup Button」を前面中央に備え、ワンタッチでメールやスケジュール、住所録をバックアップできるのも目を引く。
ケース前面上部にメモリカードスロットがあり、中央部分にはHP Pavilion Notebook PCシリーズでおなじみとなるHP Imprintが採用されており、デザイン面でもアピールする。ただ、現状ではHDTVはサポートせず、PCI Express x16スロットは1基のみでSLIやCrossFireには対応しない。
市場想定価格は、19インチワイド液晶ディスプレイ(HP w1907)付きモデルが1699ドルから、HDMI端子付き22インチワイド液晶ディスプレイ(HP w2207h)付きモデルが3299ドルからとなっている。
HPが日本のコンシューマー市場に復帰してきてから1年3カ月が経過し、現在ではノートPC/デスクトップPC、そして液晶ディスプレイなどで複数のラインアップをそろえるまでに至った。直近では、コンセプトモデルの「HP TouchSmart PC」の投入もうわさされている。
しかしその一方で、今回取り上げた製品だけでなく、「Blackbird 002」などのゲーミングPCといった複数モデルの日本市場投入が見送られているのも事実だ。魅力的な製品も多々見られるだけに、今後の展開には目が離せないと言えそうだ。
関連キーワード
HP | ディスプレイ | デザイン | ノートPC | HDMI | HD DVD | Core 2 Duo | Blu-ray | Santa Rosa | Windows Vista | Core 2 Quad | フルHD
関連記事
- 日本の“ブラックiPAQ”は何人組?――HP iPAQ新モデルを追う
プリンタ編とPC編に続いて、米Hewlett-Packardのアジア太平洋地区コンシューマー向け製品発表会のiPAQ編をお届けする。 - “Print 2.0”が切り開くHPの複合機/プリンタ――新モデルが多数登場
米Hewlett-Packardのアジア太平洋地区コンシューマー向け製品発表会がシンガポールで行われた。数多くの新モデルが登場したが、まずは複合機/プリンタ編をお届けする。 - HPのスペシャルモデルは、夏だけど“雪景”――「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT Special Edition」
“ZEN-Design”を推し進める日本ヒューレット・パッカードの個人向けノートPCに、雪景(sekkei)をイメージした「Special Edition」が登場。実際の質感や性能のほどをチェックしてみた。 - HP Pavilion Notebook PCにSpecial Edition“雪景”が追加
日本HPは7月11日、個人向けノートPCの「dv6500」に新デザイン“雪景”を採用したSpecial Editionを追加した。限定台数は1000台だ。 - “雫”や“雪景”もいいけど、やっぱり“砂紋”ですよ――「HP Pavilion Notebook PC dv2405/CT」
HP Pavilion Notebookシリーズでもっとも安価な「dv2405/CT」。AMD製CPUと14.1インチワイド液晶を組み合わせた最新モデルの性能と、その使い勝手をチェックした。 - HDMI付きで16万円台を実現したパワフルノートPC――「HP Pavilion Notebook PC dv9200/CT」
日本ヒューレット・パッカードのPavilionシリーズに、待望のフラッグシップ機が登場した。17インチワイド液晶ディスプレイとHDMI端子を備えているのが特徴だ。 - 日本HP、個人向けPC「HP Pavilion」ラインアップ一新――デスクトップ4機種/ノート2機種を投入
日本ヒューレット・パッカードは、個人向けPC「HP Pavilion」シリーズのラインアップ一新を発表、デスクトップPC4機種、ノートPC2機種の計6製品を発表した。 - “コンピュータをもう1度我が手に”――HPのデザイン展望 (1/2)
語られるようでいて実は語られていない、PC・周辺機器のデザインにフォーカスした本連載。PCメーカー編の第6回はヒューレット・パッカードだ。 - “MADE IN TOKYO”のVista搭載ミニPC現る――「HP Pavilion Desktop PC s3040jp/CT」
日本HPが昨年6月のノートPCに続き、デスクトップPCでも個人向け市場に再参入を果たす。この「HP Pavilion Desktop PC s3000」シリーズは、その成否を占う注目のモデルとなりそうだ。 - まずは2けたのシェア獲得を目指す――日本HPがコンシューマー向けデスクトップPCを発表
日本HPが発表会を開催し、ほぼ4年ぶりにコンシューマー向けデスクトップPCをお披露目した。また、会場ではCESで公開されたコンセプトPCも登場した。 - HP、ゲーマーPCやiPAQ新モデルを発表
新しいゲーマーPC「Blackbird 002」はVoodooの技術を採用、iPAQはフルキーボードの3GモデルやGPSデバイスなど5機種が登場した。 - HPがVoodooPC買収、ゲームPC部門設立へ
HPはゲーマー向けPCの部門を設立し、VoodooPCブランドの製品を提供する。 - HP Consumer Fall Launch '06 リポート(PC編):次世代HP Pavilionはエンターテインメント色が濃厚に
今後の日本市場を占う製品が多数登場したが、まずはPCの動向を見ていこう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.