米AMDが10月18日発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高は16億3200万ドルで前年同期を23%上回ったが、最終損益は3億9600万ドル(1株当たり71セント)の赤字だった。前年同期は、1億3400万ドルの純利益を計上していた。
最終損益には、ATIの買収・統合関連費用や資産評価損など、1億2000万ドルが含まれている。
マイクロプロセッサの出荷量は、前四半期から16%増えて過去最高を記録。粗利益率は、前年同期の51%から41%に下がったが、前四半期の33%からは好転。同社では、前四半期から利益率が改善した理由として、マイクロプロセッサの出荷増や製造効率の向上、在庫管理の改善などを挙げている。
グラフィックス部門の売り上げは2億5200万ドルで、前四半期から29%伸びている。新規に投入したATI Radeon HD 2000シリーズが好調だったという。
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