レビュー
無人島に持って行くソフトウェアを1本だけ選ぶとしたら――「Easy Media Creator 10 Suite」(3/4 ページ)
PC初心者にとって、「やりたいこと」を実現するために、どんなソフトが必要なのかを把握するのはなかなか難しい。そんなときに、とりあえず持っておくと便利なのが、ソニック・ソルーションズ の「Easy Media Creator 10 Suite」だ。
デジカメで撮影した写真を編集、管理
利用例
- 自然光下でうっかり白熱灯用のホワイトバランスで撮影してしまい、青っぽくなった写真を補正する
- キズのついた銀塩写真をきれいにデジタル化する
- お気に入りの写真を使ったカードやカレンダーを作りたい
- 旅行の思い出の写真をスライドショーにしてTVで楽しむ
老若男女を問わず、いま最も多く作られているデジタルコンテンツは写真だろう。旅行など特別なときはデジカメを、日常では携帯電話内蔵のカメラを利用し、日常の何気ない風景やスナップを撮っている人は多い。EMC10では、これらの最初からデジタル化されているデータに加えて、TWAIN対応スキャナからの銀塩写真の読み取りにも対応している。
読み込んだイメージファイルは「PhotoSuite」で編集が可能だ。PhotoSuiteは露光レベルや彩度、色合いなどの補正のほか、赤目修正、皺の除去、写真についた傷(ダスト・スクラッチ)の修正、トリミングや型抜き、ブラシなどの描画、特殊効果の追加など、一通りのレタッチ機能が搭載されている。
ホワイトバランスの設定ミスで青くなってしまった画像(画面=左)。補正メニューから色合いを選択し、本来白あるいはグレーのはずの部分をクリックすると自動的に補正される(画面=中央)。さらに自動補正をかけたところ。露光レベルと彩度が調整された。Photo Suiteにはほかにも写真についた傷や汚れを補正するツールがある(画面=右)
また、同じセッティングで撮った写真をすべて同じ手順で補正を行いたいということもある。そのときはマルチフォトエンハンスを利用すれば1回の操作で複数の画像に対して一括処理を行うことが可能だ。
さらに、このように編集を行った画像データを、単にファイルとして保存するだけでなく、複数の画像からスライドショーを作成し、動画ファイルやDVDとして保存したり、カードやカレンダーを作成して印刷することもできる。特に特筆すべき特徴というほどではないが、コンパクトデジカメで気軽にぱちり、というタイプのユーザーニーズにはほぼ応えられる機能がそろっている。
複数の画像ファイルにまとめて補正をかけるマルチフォトエンハンス(画面=左)。フォトプロジェクトアシスタントを使用してカレンダーを作成した例(画面=中央)。スライドショーアシスタントで作成したスライドショーはビデオファイルのほか、DVD-Videoとしても出力できる(画面=右)
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