Windows Vista SP1は2008年第1四半期後半にリリース予定:SP1は夏モデルで実装か!?
マイクロソフトが説明会を開き、Windows Vista SP1のリリーススケジュールを公開。あわせてSP1以前に提供している更新プログラムの内容を解説した。
SP1以前から安定性と互換性を向上したプログラムを提供している
説明会では、まずマイクロソフト Windows本部 プロダクトマネジメント部 部長 中川哲氏がWindows Vista Service Pack 1(以下、SP1)のリリーススケジュールを公開した。「9月下旬にVista SP1 β3を公開し、現状はRC1 Previewをごく限られたβユーザーにのみ提供している状態。このPreviewを経てからRC1が12月上旬に提供予定で(こちらも限定ユーザーを想定)、2008年第1四半期後半にはSP1をリリースしたい」と説明。
SP1は、言うまでもなく安定性、信頼性、互換性の向上を実現する。また、パフォーマンスの改善やセキュリティセンターの表示、カーネルパッチの保護(64ビットバージョンのみ)などが行われる。
その一方で、「同社はSP1を公開する前から安定した動作環境を提供している」とし、それらをまとめた「Windows Vista Perfomance & Reliability Pack」の概要を解説した。
マイクロソフト Windows本部 プロダクトマネジメント部 プロダクトマネージャ 原田英典氏によると、「Windows Vistaの自動更新をオンにしておくことで、Windows Vista Perfomance & Reliability Packが自動的に適用される。これは安定性、信頼性、互換性の向上、パフォーマンスの改善に関する過去に公開/非公開だったプログラムを集積したものだ」とし、すでに2007年8月(KB938194とKB938979)と10月(KB941649)にダウンロードセンターで提供済みで、SP1を待つことなく安定性と互換性を高めることが可能という。
具体的には、Superfetchの内部ポリシーを変更することで休止状態からの再開時間を短縮したり、HDDの回転数マネジメントを強化することでバッテリー寿命を延長したり、ワイヤレスネットワークサービスの安定性向上など更新内容は多岐にわたる。
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