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倍率変更“OK”のPhenomが早くも登場
AMDは、Phenomシリーズの特別バージョンとなる「Phenom 9600 Black Edition」を発表した。出荷開始は12月25日とみられている。
「Phenom 9600 Black Edition」は2007年9月25日に出荷された「Athlon 64 X2 5000+ Black Edition」と同じく、クロック倍率を自由に設定できる。
Phenom 9600 Black Editionの主要スペックは、すでに登場しているPheno 9600と共通する。定格動作クロックは2.3GHzで、4つあるコアそれぞれに専用のL2キャッシュが512Kバイト用意されるほか、すべてのコアで共有できるL3キャッシュを2Mバイト実装する。
内蔵するメモリコントローラはDDR2-1066に対応。65ナノメートルプロセスルールを採用し、ダイサイズは282平方ミリメートル。Socket AM2対応マザーボードで利用できる(パッケージはAM2+に対応)。TDPは95ワットとされているが、ACPは依然として公開されていない。
なお、倍率変更を含めてオーバークロックなどのチューニング利用がアピールされているPhenom 9600 Black Editionだが、オーバークロックに起因する損傷は、AMDが提供する公式ユーティリティツール“AMD OverDrive”を使って設定した場合でも、保証の対象外になると、AMDは説明している。
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