第4回 複合機6モデルの画質を解明する:複合機07年モデル徹底攻略(3/4 ページ)
失敗写真をフォローしてくれる自動補正機能は本当に使えるのか? 今回は合計約150枚もの印刷結果を4人で見比べるなど、画質の違いに迫る。
L判写真印刷(メーカー純正写真用紙/最高品質設定)
L判用紙への写真印刷は、家庭向け複合機において最も頻度の高い用途の1つだ。ここでは6モデルの複合機にPCを接続し、共通のテストパターンをL判に印刷して見比べてみた。使用したアプリケーションは各複合機に付属する写真印刷ツールだ。つまり、PM-T960とPM-A840はEPSON Easy Photo Print、MP970とMP610はEasy-PhotoPrint EX、C8180とC6280はHP Photosmart Essential 2.0経由で出力している。
用紙は各メーカー純正の最高グレード写真用紙を使った。PM-T960とPM-A840は「写真用紙クリスピア」、MP970とMP610は「プロフェッショナルフォトペーパー」、C8180とC6280は先述のアドバンスフォト用紙だ。C8180とC6280はプリントエンジンがアドバンスフォト用紙に最適化されているが、日本HPの純正写真用紙には広色域で耐光性100年以上をうたう高品位な「プレミアムプラスフォト用紙」も存在する。プレミアムプラスフォト用紙は速乾性や印刷速度でアドバンスフォト用紙に劣る半面、鮮やかな発色が得られるため、参考までに掲載した。
以下はL版の印刷サンプルを600dpiでスキャンした画像の縮小表示だ。各画像をクリックすると、600dpiでスキャンした画像データの一部が1024×768ドットで実寸表示される。実際は目をこらしてもこれほど大きく見えることはないが、ドットの打ち方や細部の描写の違いが分かるように掲載した。印刷サンプルを実寸で凝視した場合、ドットがこのように目立つことはまったくない。
A4カラーコピー(普通紙/デフォルト設定)
6モデルの複合機におけるA4普通紙カラーコピーの画質を比較する。カラーコピーの原稿には、PM-T960の最高品質設定で写真用紙クリスピアに印刷したものを使った。写真用紙クリスピアはA4サイズだが、原稿自体のサイズは幅56×高さ85ミリとやや小さく、A4クリスピアの中央に印刷している。各複合機のカラーコピー設定はすべてデフォルトで、等倍コピーした出力を評価した。
各画像をクリックすると、600dpiでスキャンした画像の一部が1024×768ドットで実寸表示される仕組みだ。L判写真のサンプルと同様、印刷サンプルを実寸でみた場合、ドットがこのように目立つことはない。
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