ケータイで自宅PCの動画を再生──ドコモの「ポケットU」はどこまで使える?(2/5 ページ)
ドコモのFOMA端末向け新サービス「ポケットU」が始まった。iモード経由で自宅のPCへのアクセスを可能にし、PC内にある動画や音楽データ、オフィスドキュメントを自分の携帯で再生・表示できるようになる。その使い勝手はどうか、早速導入して試した。
iモード対応の自宅サーバ「ポケットUソフト」で実現──インストールは容易
「ポケットUソフト」はドコモのWebサイトからダウンロードできる。対応OSはWindows Vista 32ビット版(SPなし/SP1)、Windows XP(SP2/SP3)。ソフトのリリース当初はWindows Vista SP1とXP SP3に非対応で動作しなかったが、7月1日のアップデート(ver1.0.8)で対応となった。今回のテストは作業時間の都合で初期バージョン(Ver1.0.7)で行っている。
ソフトのインストールに難しい点はほとんどない。「.NET Framework 3.0」のインストールも必要だが、こちらはソフトと一緒にインストールできる。インストール時にMy docomo IDとパスワードを入力すると、ドコモのサーバに接続してポケットUの契約を確認する。VPN接続のための設定はポケットUソフトが制御するので、ユーザーが何らかのエントリーを作成するといった手間は不要。再起動後にファイアウォールの設定を行う。
ポケットUソフトで使用するFOMA端末やコンテンツ保存フォルダはソフトの初回起動時に設定する(後日の変更も可能)。使用する端末の機種名は、端末のiモーション再生能力に合わせてコンテンツの変換を行うために設定するもの。新機種が登場したらバージョンアップなどにより随時項目が追加されていくことだろう。
初期状態の保存フォルダはマイドキュメント内の各フォルダ(マイビデオ、マイミュージック、マイピクチャなど)に割り当てられるが、もちろん任意に指定できる。コンテンツを保存する任意のフォルダを直接指定するのが手っ取り早いものの、大量にファイルがあるとコンテンツの変換に予想以上の時間がかかることにも少し注意したい。このため、登録フォルダは別に設定して、携帯で使用したいものだけコピーして運用する方法にするのもいいかもしれない。
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