全モデルでクアッドコアCPUを搭載した「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」が登場:HP Imprintを採用
国内ベンダー製PCで久しく途絶えていた、ミドルタワー型PCが日本HPから登場する。発売は7月22日の予定だ。
拡張性を重視したフラッグシップデスクトップPC
7月9日、日本ヒューレット・パッカード(HP)は個人向けデスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC」シリーズに、新モデル「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」(以下、m9380jp/CT)を追加した。発売は7月22日の予定で、同社直販チャネル「HP Directplus」でのBTOに対応しており、26万種類以上のカスタマイズに対応するという。
m9380jp/CTは、ミドルタワー型ケースを採用した豊富な拡張性を備えたデスクトップPCで、HP Pavilion Desktop PCシリーズの最上位に位置付けられるモデルだ。全モデルでCPUにCore 2 Quad、GPUにNVIDIA GeForce 9000番台を搭載するなど、パフォーマンスを重視したBTOメニューも見どころだ。
マザーボードはmicroATXフォームファクタだが、高い拡張性を備えたミドルタワーケース(電源ユニットの容量は460ワット)を用いることで、最大3.25TバイトのHDDを内蔵できる。具体的には、2基のHDDベイ(RAID 0か1の構成も可能)と前面右下に用意された「パーソナル・メディア・ドライブベイ」に最大1TバイトのHDDを搭載でき、前面中央部の「ポケット・メディア・ドライブベイ」に最大250GバイトのHDD(2.5インチタイプ)を搭載することで実現する。
5インチベイは2基用意され、DVDスーパーマルチドライブや2層書き込みに対応したBlu-ray Discドライブを選択可能だ。8月にはピクセラ製のダブル地上デジタルチューナーがBTOメニューに追加される予定で、最大400時間の地上デジタル放送を録画できるという。細かいところでは、前面中央部分にHP Imprintを施し、ZEN-design「砂紋(samon)」のデザインパターンをアクセントとして配置しているのも見逃せない。
なお、拡張スロットはPCI Express x16が1基、PCI Express x1が2基、PCIが1基で、BTOで選べるグラフィックスカードは、GeForce 9800 GT(グラフィックスメモリはGDDR3 1Gバイト)/GeForce 9600 GS(グラフィックスメモリはGDDR2 768Mバイト)/GeForce 9500 GS(グラフィックスメモリはGDDR2 512Mバイト)となっている。
価格は、CPUにCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)、メモリは1Gバイト、HDDは160Gバイト(7200rpm)、GPUがGeForce 9500 GS、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、OSにWindows Vista Home Premium(SP1)という最小構成時で7万9800円(HP Directplus価格)、CPUにCore 2 Quad Q9450(2.66GHz)、メモリは4Gバイト、HDDは500Gバイト(7200rpm)、GPUがGeForce 9800 GT、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、OSにWindows Vista Home Premium(SP1)を備えた「Final Fantasy XI推奨認定モデル」ならば12万9990円(HP Directplus価格)だ。
関連キーワード
HP | HP Pavilion | HP 2133 Mini-Note PC | CPU | GeForce | Windows | Windows Vista | TouchSmart PC | Core 2 Quad | 地上デジタル放送 | GPU | iPAQ | Blu-ray | 地デジチューナー | 表現力 | グラフィックスカード | NVIDIA | ピクセラ | Windows XP
関連記事
- Dragon、Elite、VerveでドライブするHPのコンシューマーPC
プリンタ編に続き、米Hewlett-Packardのアジア太平洋地区コンシューマー向け製品発表会のPC編をお届けする。 - 全モデルでマルチ/デュアルコアCPUを搭載――日本HP「HP Pavilion Desktop PC」
日本HPの個人向けデスクトップPCに夏モデルが登場。最小構成でもデュアルコアCPU&1Gバイトメモリを搭載しているのが特徴だ。 - “小さいけどカリッカリ”な4コアPC――「HP Pavilion Desktop PC v7380jp/CT」
日本HPの「v7380jp/CT」は、省スペースながらハイパフォーマンスな要求にも対応できるスリムタワーPCだ。今回はほぼフル装備で使い倒してみた。 - 日本HP、大手量販店で個人向けPCの販売を開始
日本ヒューレット・パッカードは、ソフマップ/ビックカメラ/ヨドバシカメラの一部店舗にて個人向けPCの店頭販売を開始する。 - Windows XP環境で「HP 2133 Mini-Note PC」を試す
6月上旬の発売を前に注目が集まる「HP 2133」。標準装備のWindows Vista BusinessからXPにダウングレードしたところ……。 - 期待の新星「HP 2133 Mini-Note PC」の実力を試す――Windows Vista編
動画や写真を交えて取り上げた「HP 2133 Mini-Note PC」だが、その実力はいかほどのものか。標準のWindows Vistaで試した。 - 1台目のメインPCとして――ミニPC「HP 2133」発表会を動画で振り返る
東京は表参道にてファッションショーを模した製品発表会が行われた、日本HPのミニノートPC「HP 2133」。その模様を動画でお届けする。 - PC世界シェアNo.1を支える京都発の「表現力」
現在、PCの世界シェアNo.1に君臨するHPだが、その原動力には意外にも日本発の技術があった。その秘密とは? - 日本HP、新ZEN-design“grid”採用の小型ノート「dv3000/CT」
日本ヒューレット・パッカードは、コンシューマー向け「HP Pavilion Notebook PC」シリーズの新モデル「dv3000/CT」を発表した。 - 今度のタブレットはひと味違う――「HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT」
iPAQシリーズと同様、黎明(れいめい)期からタブレットPCを供給し続ける日本HP。その最新モデルの実力に迫る。 - まずは2けたのシェア獲得を目指す――日本HPがコンシューマー向けデスクトップPCを発表
日本HPが発表会を開催し、ほぼ4年ぶりにコンシューマー向けデスクトップPCをお披露目した。また、会場ではCESで公開されたコンセプトPCも登場した。 - PCではない、コミュニケーションツールであるという「TouchSmart PC」をHPに聞く
日本HPが発表した「HP TouchSmart PC」は、同社では珍しいファミリーユースに的を絞った新製品だ。日本での展開や思惑を聞いた。 - 指1本操作のTouchインタフェースを採用した「HP TouchSmart PC」が登場
日本HPは9月27日、“指1本”で家族のライフスタイルを変えるコミュニケーションツール「HP TouchSmart PC」を発表、翌日から販売を開始する。 - “コンピュータをもう1度我が手に”――HPのデザイン展望
語られるようでいて実は語られていない、PC・周辺機器のデザインにフォーカスした本連載。PCメーカー編の第6回はヒューレット・パッカードだ。 - “クラシック”だけど最新鋭のPDA――「HP iPAQ 112 Classic Handheld」
日本でスタンドアロンのPDAを安定供給し続ける日本HP。その2008年モデルが「HP iPAQ 112」だ。まずはお手並みを拝見しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.