「勝ち組と負け組が見えてきたっぽい」――アキバのNetbook販売状況:古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)
低価格なミニPCがアキバのパーツショップを席巻しているが、一部の機種が潤沢に出回るようになってから、徐々に勝ち負けが見えるようになってきた。
Eee PC大躍進の影響でASUSTeK製のAMD系マザーが出遅れている?
8月末にASUSTeKからAMD780G搭載マザー「M3A78 PRO」が登場した。価格は1万6000円弱で、在庫は潤沢。M3A78 PROはPCI Express x16スロットを1基搭載するATXマザーで、アナログRGBとHDMI出力端子を搭載し、HDMI/DVI切り替えアダプタを付属している。
現在のAMD系マザーは、コンシューマー向けハイエンドチップセットとして「AMD 790GX」を採用するのがトレンド。しかし、同チップセットを採用したASUSTeK製品の入荷予定はなく、今回ようやく下位モデルのAMD 780Gマザーを投入したという流れだ。
この状況について、ある店員さんは「インテル系マザーは順調に出荷しているのに、AMD系マザーだけ遅れているのは、アクシデントではなく戦略でしょう。ASUSTeKだって人員や工場などのリソースは限られている。Eee PCに注力するために、AMD系マザーの生産にやや消極的になっているのかも」と推論を展開した。
この考えに同調するショップは多かったが、別の店員さんは「Eee PCはただ時期が重なっただけだと思いますけどね。現在、AMD系マザーの“巨人”はギガバイト。新チップセットの導入が早いうえサポートも万全なので、弱点がない。ASUSTeKとしてはチャレンジャーの市場でがんばるよりも、すでに“王様”となっているインテル系マザーに注力するのは自然だと思います」と話していた。
いずれにしても、M3A78 PROを歓迎するユーザーは多く、初日から好調に売れているそうだ。
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