嵐を呼んだ、8月のアキバ:5分で分かった気になる、8月のアキバ事情(2/4 ページ)
月末に登場したWindows Home Server日本語版は、関係者の予想を上回るヒット作に。インテルとAMDのCPU新モデルや、低価格ミニPCは“勝ち負け”が見えてきた。
CPUラインアップの拡充でインテルが攻勢
Windows Home Server 日本語版の人気を後押ししたAtomマザーだが、同時にmini-ITXという省スペースプラットフォームをメジャーな存在への引き上げにも成功している。お盆前には、mini-ITXでIntel G45 Expressチップセットを搭載した初のマザー「DG45FC」が登場し、初回から好調に売れた。価格は1万6000円前後で、在庫は少数ながら9月初旬でも入手可能な状況が続いている。
インテルはCPUの新モデルも積極的に投入しており、8月中は毎週のようにインテル製CPUの価格表に変化が見られた。8月初旬にはE-0ステッピングとなった「Core 2 Duo E8500」が2万2000円前後で登場し、クアッドコアCPUで当時ハイエンドだった「Core 2 Quad Q9550」も価格改定がなされ、3万円台半ばで買えるように。そして、お盆直前には、デュアルコアとクアッドコアのそれぞれで新型ハイエンドCPUが登場。動作クロック3.3GHzの「Core 2 Duo E8600」が3万2000円前後、3GHzの「Core 2 Quad Q9650」が6万円強で複数のショップの店頭に並んだ。
さらに月末には、45ナノメートルプロセスのクアッドコアCPUでは最下位となる「Core 2 Quad Q8200」が2万7000円前後、「Pentium Dual-Core E5200」が1万円弱で出回るなど、ラインアップが拡充されている。
T-ZONE.PC DIY SHOPでは、Core 2 Duo E8500/E8600、およびCore 2 Quad Q9550が売れ筋になったと話す。「インテル製でも、3万円も出せば超高速なCPUが手に入るという状況になりました。コストパフォーマンスの高さで人気のAMDですが、価格差が薄くなるほど厳しい戦いになるのは必至。実際、インテル優勢の状況が続いています。ちょっと弱点が見えないですね」とのこと。
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