デルの10万円切りスリムノート「Inspiron Mini 12」をテストする:で、実際のところは!?(1/2 ページ)
何かと気になる、デルのAtom搭載スリムノートPC「Inspiron Mini 12」でベンチマークテストを実行した。その結果は……。
店頭向けの上位モデルをテスト
デルが新たに投入した「Inspiron Mini 12」だが、Netbook用のAtom(開発コード名:Diamondville)と異なる開発コード名「Silverthorne」と呼ばれる低消費電力のAtomを搭載するほか、OSにWindows XPよりも動作が重いWindows Vistaを採用しながら、メモリが1Gバイト固定で増設不可という制約を抱えている。実際のパフォーマンスはどうなのか、日本語キーボードを採用した店頭向けの上位モデルを試してみた。
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OSにWindows Vista Home Basic(SP1)を採用
上の記事での触れた通り、本機はMID(Mobile Internet Device)向けのCPUであるAtom Z500シリーズを搭載し、OSもWindows XP Home Edition(SP3)ではなく、Windows Vista Home Basic(SP1)を採用しているのが目を引く。特にCPUとグラフィックス機能を統合したチップセットのIntel SCH(システム・コントローラー・ハブ:Intel AF82US15W)、そして1Gバイトのメモリを1枚の専用モジュールで提供しているのが本機のミソだ。メモリの増設などユーザビリティーは損なうが、低価格化とともに今後の仕様強化が迅速に行える。実際、本機の内部は半分近くが空きスペースで、非常にゆとりがある。
1.8インチHDDは右パームレスト直下にあり、評価機にはSamsungのHS082HB(5ミリ厚/容量80Gバイト)が内蔵されていた。HDDは衝撃を吸収するべくゴムカバーで覆われており、これを外せばより厚みのあるドライブに換装可能だが、あまり現実的ではないだろう。ちなみに、CPUやチップセットの熱は放熱板経由でキーボードユニットに伝えられる仕組みで、システムに高い負荷を与えると「K」キーを中心にキーボード面と底面がやや熱を持つが、それもほんのり暖かくなる程度で済む。同じファンレス仕様のInspiron Mini 9よりも発熱が明らかに低く、ほぼ無音に近い動作音とあわせて本機ならではのアドバンテージといえる。
次のページでは、各種ベンチマークテストの結果や、起動時間および休止状態への移行時間などをInspiron Mini 9と比較する。
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