ナナオ、DisplayPort/3D-LUT搭載の24.1型ワイド液晶「ColorEdge CG242W」:色域も拡張
「ColorEdge CG242W」はハードウェアキャリブレーション対応の24.1型ワイド液晶ディスプレイだ。新たにDisplayPortや3D-LUTを搭載した。
ナナオは11月13日、カラーマネジメント対応の24.1型ワイド液晶ディスプレイ「ColorEdge CG242W」を発表した。2009年1月13日に発売する。価格はオープンで、同社直販の「EIZOダイレクト」における販売価格はCG242W単体で18万8790円、キャリブレーションセンサーとのセットで20万9790円だ。
CG242Wは2007年6月発売の24.1型ワイド液晶ディスプレイ「ColorEdge CG241W」の上位モデルで、CG241Wは併売される。映像入力端子にDisplayPortを採用し、Adobe RGBカバー率97%/NTSC比102%の広色域表示に対応している(CG241Wの映像入力はDVI-Iの2系統、色域はAdobe RGBカバー率96%/NTSC比92%)。
また、新たに「3D-LUT」(3D-ルックアップテーブル)を搭載した。従来の1D-LUTはRGB別々にテーブルを持つため、特定の色を調整する場合、RGB各色のテーブルを調整する必要がある。一方、3D-LUTでは特定の色をRGB立体状で混色のテーブルとして扱うことができ、部分的な色の調整を行う際、それ以外の色変化を抑えられるようになった。これにより、より正確なグレースケールや色を表示でき、RGBの組み合わせで発色する「加法混色」の性能が向上したという。
CG241Wは輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比が850:1だったが、CG242Wでは輝度が270カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1100:1になった。
そのほかの基本的な仕様はCG241Wと共通だ。画面全体の輝度ムラ/色度ムラを低減するデジタルユニフォミティ補正回路、内部16ビット演算処理の12ビットルックアップテーブル、付属のユーティリティソフト「ColorNavigator」によるハードウェアキャリブレーション機能、画面を90度回転させての縦表示機能を持つ。ガンマ値は工場で1台ごとに測定・調整してから出荷される。
液晶パネルはVA方式を採用。応答速度は黒→白→黒が12ms/中間階調が6ms、視野角は上下/左右で各178度だ。インタフェースはDisplayPortに加えてDVI-I(HDCP対応)も搭載するほか、アップストリーム×1、ダウンストリーム×2のUSB 2.0ハブ機能も備えている。製品には専用の遮光フードも付属する。
スタンドは上40度のチルト、左右各35度のスイベル、82ミリの昇降に対応。本体サイズは566(幅)×230(奥行き)×456〜538(高さ)ミリ、重量は約10.7キロだ。
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