タワーは大きすぎるけどスリムじゃ物足りない、そんなあなたに――エプソンダイレクト「Endeavor MR6000」の実力を試す:ゲットマイクロ&タフ(2/2 ページ)
求めやすい低価格構成からさまざまな用途に対応可能なパフォーマンス仕様まで、BTOにより柔軟なパーツ構成を選べるエプソンダイレクトのデスクトップPC「Endeavor MR」シリーズに、マイクロタワー型の筐体を採用した「Endeavor MR6000」が登場した。MRシリーズに魅力を感じつつも、拡張性の限界ゆえに購入に踏み切れなかったという人に強くおすすめしたいモデルだ。
CPU性能に不満なし、さらに上を望むならグラフィックスの強化を
今回評価したのは、Core 2 Quad Q9400(2.66GHz)と2GバイトのPC3-8500 DDR3 SDRAM、250GバイトHDD(Serial ATA/7200rpm)、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載しつつ、グラフィックス機能にチップセット内蔵のIntel GMA X4500HDを採用した、ミドルレンジながらパフォーマンスにも配慮した構成だ。PC USERでおなじみのベンチマークテストを実施し、その性能を検証していこう。
まず、Windows エクスペリエンス インデックスは、基本スコアがゲーム用グラフィックスのテスト結果を反映した4.2となった。さらにCPU、メモリ、プライマリハードディスクの各テストでは満点の5.9を叩き出しており、ことWindows Vistaを利用する環境としては、評価機の構成は非常に優秀なものと判断できる。
PCMark05の結果は7076と、こちらも優秀なスコアを残した。テスト結果を細かく見ると、CPUテストが8505と、クアッドコアCPUの搭載を反映して非常に高い値をマークしている。HDVカメラで撮影したオリジナル映像の編集や再エンコードといったCPUを酷使する作業も、極めて快適にこなせるはずだ。
一方、3DMark06のテスト結果は、1024×768ドット表示で1331、1280×1024ドット表示で1155と、チップセット内蔵グラフィックスなりのスコアになった。詳細なテスト結果を見ると、GT1-Return To ProxyconのFPS値が2.631〜3.081、HDR1-Canyon FlightのFPS値が4.092〜5.235となっており、最新の3Dゲームを楽しむのはややつらい。Final Fantasy オフィシャルベンチマークソフト3の結果も、低解像度モードが3878、高解像度が2542と、低解像度であればゲームを楽しめるというレベルなので、ゲーミングPCとして本機を購入するなら是非BTOオプションでグラフィックスカードを追加しておきたい。
なお、これらのベンチマークテストを実行し、システムに高い負荷をかけた状態でも、ファンノイズやHDDの動作音が気になることはなく、静音性は非常に高いと感じた。本体に耳を近づけるとさすがに低いファンノイズは聞こえるものの、不快に感じる高周波ノイズもなく、机の下に置くのであればまったく不満はないはずだ。
エプソンダイレクトのラインアップを完成させる注目の1台
さて、気になる評価機の価格だが、クアッドコアCPUを搭載したこの構成でも11万円台前半と、一般ユーザー向けの高性能PCとしては、非常に割安感のある設定になっている。標準構成ではグラフィックス性能に物足りなさを感じる人もいると思うが、豊富なGPUラインアップはMR6000の特徴の1つでもある。MR3500では実現できなかった高性能ゲーミングPCの域まで、自分好みの1台に仕上げることが可能だ。
コンパクトかつデザイン性に優れたEndeavor MRシリーズに、マイクロタワーモデルが追加されたことで、拡張性を重視するヘビーユーザーにとっても、魅力的な選択肢の1つが登場した。エプソンダイレクトのデスクトップPCラインアップにおいて、大型のPro4500とスリムなMR3500の“いいとこ取り”をしたEndeavor MR6000は、多くのユーザーにとってベストとなりうるオールマイティな1台だ。
今回評価したEndeavor MR6000の構成 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU | チップセット | メモリ | HDD | グラフィックス | 光学ドライブ | OS | 価格 |
Core 2 Quad Q9400(2.66GHz) | Intel G45 Express | 2GB(PC3-8500) | 250GB(Serial ATA/7200rpm) | チップセット内蔵 | DVDスーパーマルチドライブ | Windows Vista Home Premium | 11万1300円 |
関連記事
- 15.4型ワイドノートの“王道”:Centrino 2の性能を手にしたエプソンダイレクトの主力ノート「Endeavor NJ3100」をチェックせよ!
エプソンダイレクトのスタンダードノートPCが最新の「Montevina」プラットフォームを採用して生まれ変わった。手の届きやすい価格帯でありながら、高い性能を実現した注目の1台である。 - スリムなのにすごいんです:実力派の省スペースデスクトップPC「Endeavor MR3500」を試す
エプソンダイレクトの「Endeavor MR3500」は、クアッドコアCPUを搭載したパフォーマンス構成から、5万円台で購入できるロープライス構成まで、搭載パーツを柔軟に選択できる省スペース型デスクトップPCだ。 - 樹齢1000年以上の「屋久杉」を使ったノートPC
エプソンダイレクトは、世界自然遺産に指定されている“屋久杉”を天板に使用したフラッグシップノートPC「Endeavor NJ5200Pro」の受注を開始した。写真で紹介する。 - モバイルPCでヴァナ・ディールの世界へ――「Endeavor NA801」を試す
13.3型ワイドのボディに強力なGPUを採用した「Endeavor NA801」には、「ファイナルファンタジー XI 推奨認定モデル」が用意されている。いつでもどこでもヴァナ・ディールを旅したい人に。
関連リンク
提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.