「何はなくともキーボード、何がなんでもキーボード」な人のためのNetbook──「dynabook UX」:2009年PC夏モデル(2/4 ページ)
東芝のNetbook第2弾「dynabook UX」は、とにかく「キーボード」とその使い勝手を工夫したNetbookだ。割り切った機能もあるが、何より操作性が心地よいPCに仕上がっていた。
Windows XPの起動時間とパフォーマンス、バッテリー駆動時間をチェック
Windows XPの各種動作時間 | |
---|---|
起動(ようこそ画面まで) | 34秒 |
起動(タスクトレイ表示まで) | 57秒 |
休止状態への移行 | 16秒 |
休止状態からの復帰 | 18秒 |
スタンバイへ移行 | 5秒 |
スタンバイからの復帰 | 6秒 |
シャットダウン | 32秒 |
もっともdynabook UXは、PCのカテゴリーとしてはあくまでNetbookであるので、内部のスペックに大きな特色はない。CPUにAtom N280(1.66GHz)、チップセットにIntel 945GSE Expressを採用し、1GバイトのDDR2 SDRAMと160Gバイトの2.5インチHDD、1024×600ドット表示に対応するLEDバックライト採用の10.1型ワイド液晶ディスプレイ、100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11b/g対応の無線LANを備える。
評価機は5400rpmの2.5インチHDD「MK1655GSX」(東芝製)を搭載。ネットワークチップは有線LANがRealtek RTL8102E、無線LANがAtheros AR9285で、いずれもPCI Express接続となる。AR9285は1ストリームと変則ながらIEEE802.11n(ドラフト)に対応し、デバイス設定などにもIEEE802.11nの記述が見られるが、本機の仕様としてはあくまでIEEE802.11b/gのみの対応となる。
ベンチマークテスト | dynabook UX | EeePC 1000HE(参考) | |
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PCMark05 | PC Mark | 1497 | 1530 |
CPU | 1530 | 1495 | |
Memory | 2442 | 2424 | |
Graphics | 558 | 583 | |
HDD | 4211 | 4076 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 |
Low | 1505 | 1517 |
High | 1054 | 1086 |
ベンチマークテストの結果は、同じくAtom N280を搭載する「EeePC 1000HE」と大きな違いはない。
本機は3セル(1.8ボルト/25ワットアワー)のバッテリーが標準で付属し、省電力に寄与するLEDバックライトを採用したディスプレイなどの効果により、バッテリー駆動時間のカタログ値は約4時間とNetbookとしてはやや長めだ(オプションの大容量バッテリー搭載時は約10時間)。電源設定を東芝電源設定のノーマルをベースに液晶ディスプレイの輝度を最高にし、BBench V1.01(海人氏作)でWeb巡回(60秒間隔)とキーストローク出力(10秒間隔)をオンにして計測した値は、意外にカタログ値と大きな差がない、3時間42分となった。
先に触れたとおり、他社製Netbookとの差別化ポイントとしてはユーザビリティの強化とデザイン性、そしてdynabookブランドの安心感などが挙げられる。ちなみに補足だが、カタログではメモリ搭載容量は最大1Gバイトとなっているものの、製品マニュアルによると2Gバイトモジュールへの交換も可能となっている。
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