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ソニーが考えるNetbook市場、「VAIO W」の勝算は(1/2 ページ)

ソニーは国内メーカー数社に遅れること数カ月、初のNetbook「VAIO W」を発売する。後発組ならでは、そしてVAIOならではの特徴を取り入れたという本機は、どこまで本気なのか。

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インスピレーションは「食」から──ユーザーのライフスタイルにしっとりなじむ優しいデザイン

photo VAIO初のNetbook「VAIO W」。左はソニーマーケティング マーケティング担当の森田氏、右はVAIO W商品企画担当の武上氏

 「拡大するNetbook市場は、やはり大きなビジネスチャンスがある。後発組として、“VAIOならでは”の特徴を多分に盛り込み、満を持して投入するNetbookだ」──。ソニーは7月7日、VAIO初のNetbook「VAIO W」シリーズを発表した。

 VAIO Wは「つながっている毎日へ」をテーマフレーズに展開する。幅広い年齢層に向け、コンパクトなPCを持ち運び、好きな場所でインターネットを使うこと、そして楽しむことを体験してもらいたい──。例えば、キッチンでレシピを表示しながら料理する、ベッドで寝ころびながらインターネットを楽しむ、ソファでくつろぎながらメールやブログをチェックするなどといった、現在、日常的にPCをばりばり使うユーザー“ではない”、ライトユーザー層に向けた利用シーンを改めて想定する。

 「Flavored VAIO」のイメージを大切にしたVAIO Wのボディは、従来のモバイルPCで表現していた先鋭的なものとは異なり、「親しみやすく、丸みを帯びたフォルムにより、ユーザーのライフスタイルにしっとりなじむ優しいデザイン」(ソニー NPSG・VAIO事業本部企画戦略部門の武上有里氏)をコンセプトに盛り込んだ。そのインスピレーションは「食」から得たという。

 「デザインやカラーリングは、マンゴーなどの南国フルーツ、チョコレートやマカロンといったスイーツなどからインスピレーションを得て、親しみやすく優しいフォルムに仕上げました。ディスプレイを開いた内側も、“フルーツの果肉”や“チョコレートを包む銀紙”などをイメージしています。VAIOのアイデンティティでもあるアイソレーションキーボードとともに、見る角度によって花や星など、いろいろなものに見える不思議なパターンを施すことで“ちょっとしたアクセント”になるデザインタッチパッドを採用しました」(ソニー クリエイティブC クロスオーバーデザイングループの界若葉氏)

photophoto ホワイト、ピンク、ブラウン(ソニースタイル限定)のカラーで展開。「親しみやすく、優しいフォルムやカラーリングを目指した」(界氏 写真=右)。天板カラーはパール塗料を含み、見る角度によって色が変化して見える
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