高性能ってすばらしい──漢のPC「Endeavor Pro4700」、真の“懐の深さ”に迫る(2/2 ページ)
エプソンダイレクトの高機能デスクトップPC「Endeavor Pro」シリーズに、“Lynnfield”CPUを採用するパワフルモデルが登場。使い勝手のよいボディと最新のパフォーマンスの組み合わせは「Windows 7世代PCの決定打」といえる実力を備えた1台だ。
Intel P55プラットフォームの採用にともない、BTOメニューも一新
続いて、搭載パーツをチェックしていこう。
本機はIntel P55 Expressチップセット搭載マザーを採用し、CPUに定格動作クロック2.93GHzのCore i7-870と、同2.8GHzのCore i7-860、そして2.66GHzのCore i5-750を選択できる。“Intel Turbo Boost Technology”により、スペック以上に自動クロックアップする特徴(Core i7-870の場合、最大3.6GHz)とともに、上位のCore i7は4つの物理コアとHyper-Threadingテクノロジの組み合わせで、合計8スレッドの同時処理を可能とする。
メインメモリはPC3-10600(DDR3-1333MHz)対応モジュールを採用し、32ビットOS選択時は4Gバイト(2Gバイト×2 最大4Gバイトまで搭載できるが、32ビット版のWindowsが利用できるメモリは最大3Gバイトに制限される)か2Gバイト(1Gバイト×2)、64ビット版Windows 7選択時は8Gバイト(2Gバイト×4)までの構成でオーダー可能だ。本機のマザーボードは計4基のDIMMスロットを備えている。
グラフィックスカードは、GeForce GTX295、同GTX275、Radeon HD4850B、同HD4350に加え、OpenGLアクセラレーションに対応したグラフィックワークステーション向けのQuadro FX1700とFirePro V3750を選択できる。
データストレージは、Serial ATA 300MB/s対応の7200rpmドライブを最大4基まで搭載でき、250Gバイト〜1.5Tバイトの容量のHDDを選択できる。RAID 0/1/10の構成もオーダー可能だ。5インチベイにはDVDスーパーマルチドライブなど、3.5インチベイにはマルチメモリカードリーダーやフロッピーディスクドライブを搭載できる。
Windows 7が軽快に動く基本性能がうれしい
ベンチマークテスト | Pro4700 | |
---|---|---|
PCMark05 | PC Mark | 10600 |
CPU | 10062 | |
Memory | 10523 | |
Graphics | 13259 | |
HDD | 8044 | |
3DMark06 (1024×768ドット) |
3DMarks | 14354 |
SM2.0 | 5196 | |
HDR/SM3.0 | 6567 | |
CPU Score | 5058 | |
3DMark06 (1280×1024ドット) |
3DMarks | 12891 |
SM2.0 | 4813 | |
HDR/SM3.0 | 5531 | |
CPU Score | 5070 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 |
Low | 9792 |
High | 7373 | |
Windowsエクスペリエンス インデックス |
プロセッサ | 7.4 |
メモリ | 7.5 | |
グラフィックス | 7.3 | |
ゲーム用グラフィックス | 7.4 | |
プライマリハードディスク | 5.9 |
Endeavor Pro4700には、2つの魅力的なポイントがある。1つは、従来モデルからしっかりと受け継いだ拡張性やメンテナンス性。もう1つがIntel P55 Expressプラットフォームの採用によるパフォーマンスの大幅強化だ。
では、ベンチマークテストの結果をもとにその“パワフルさ”を実際に検証していこう。今回の評価機は、OSにWindows 7 Professional(32ビット版)、CPUにCore i7-860(2.8GHz)、4Gバイト(2Gバイト×2)のメインメモリ、1TバイトのHDD(非RAID)、Radeon HD4850B搭載グラフィックスカードを搭載する、コストパフォーマンスに優れ、かつ今後のステップアップも見越した構成をチョイスした。
PCMark05は、PCMarksスコアを筆頭にCPU、Memory、Graphicsの各テストで1万の大台を超える好成績を残す。HDDスコアのみ8044と、シングルドライブ構成が少し足を引っ張った格好か。もちろん決して悪くないスコアだが……ほかのスコアが高いだけに数値が目立ってしまった。より上を目指すなら、RAID 0オプションの選択をお勧めしたい。
Windows エクスペリエンスインデックスの結果も同様に、プロセッサ、メモリ、グラフィックス、ゲーム用グラフィックスの各スコアが満点の7.9に迫る7.3〜7.5という高い値だ。プライマリ ハードディスクのスコアは上記理由と同様に5.9に留まるが、通常利用において困ることはまったくない。
3DMark06は、1024×768ドットと1280×1024ドットの2つの解像度で計測を行ったが、いずれの解像度でも3DMarksが1万スコアを軽く超えた。これは、本機の構成がそのまま一般ユーザー向けの3Dゲーミングマシンとしても問題なく通用することを示すといえる。なお、3DMark06の「Red Valley」テスト(CPUを使うソフトウェアレンダリングテスト)の計測中に顕著なファン回転数のアップと、それにともなうファンノイズの増大を確認したが、これ以外は、駆動音があることに気がつかなかったほど、騒音はほぼ気にならない。全体として、かなり満足のいく静粛性も維持すると言えそうだ。
今後長期に渡って使えるPCを選びたい人、そして、初心者にも選んでほしい1台
Endeavor Pro4700は、最新のIntel P55 Expressプラットフォームの採用でパフォーマンスに磨きをかけつつ、従来モデルで好評だった豊富な拡張性を受け継いだ。プロフェッショナルユーザーや1台のPCを長期にわたって活用したいと考える人に選んでほしい。
このほか、実は初心者ユーザー、本誌読者にとっては「初心者にどんなPCがいいか聞かれた時」に勧められるPCでもある。将来、どういった用途でPCを活用するかの明確なビジョンを持たない人にとって、さまざまな機能の追加を可能にする本機の優れた拡張性は、「やりたいこと」を見つけた時の備えとしてきっと役立つためだ。このように、多くのユーザーのニーズに応える懐の深さ──これこそが、本機の真の魅力だ。
関連記事
- EPSON Direct PC Channel
- 「Endeavor」シリーズ関連記事一覧
- エプソンダイレクト、「Windows 7」搭載モデル投入
エプソンダイレクトは、同社製PCのWindows 7搭載モデルを10月22日に発売。7 Home Premiumは差額なしでVista Home Premiumより実質5000円値下げし、64ビット版の選択肢を拡充する。
関連リンク
提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年10月26日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.