何ができる? SIMロックは?──バッファロー「ポータブルWi-Fi」、機能を速攻チェック(前編):ドコモ網+WiFiで使えるっ(4/5 ページ)
FOMAネットワークを利用できるポータブル無線LANルータが今、熱い。そのうちの1つ、バッファローの「ポータブルWi-Fi」で何ができるか、早速試した。
公衆無線LANの“ルーティング”はどうか
本機は、無線LANチップを2つ(インターネット側:IEEE802.11a/b/g、LAN側:IEEE802.11b/g 双方、最大54Mbps)内蔵しており、無線LANのルーティング機能として、家庭内で使う無線LANルータやアクセスポイントはもちろん、公衆無線LANサービスも共有して利用できる。
対応する公衆無線LANサービスは、バッファロー「FREESPOT」、NTT東西の「フレッツ・スポット」、NTTドコモの「Mzone」(mopera U 公衆無線LANオプションを含む)、NTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」など。これらの接続用設定がプリセットされている。ここに、自分が加入する公衆無線LANサービスのIDとパスワード、あるいはサービス固有の設定値を入力することで、公衆無線LANの回線を共有できるようになる。
今回はmopera Uの公衆無線LANオプション(U「公衆無線LAN」コース 315円/月)のアカウントを用いたが、ひとまずこれは非常に快適だ。Mzone(およびmopera U「公衆無線LAN」コース)はIEEE802.1x認証に対応し、(接続後にWebサイト上でIDやパスワードを入力しなくても済む)自動認証で利用できるサービスの1つ。公衆無線LAN対応エリアに入れば(例えば喫茶店や駅の構内など)、3G回線より高速である場合の多い無線LANに、インターネット側の環境がシームレスに切り替わるよう設定できる。都心部の駅構内などはMzone対応エリアが多いので、駅に着いたら自動的に──と行った感じで利用できそうだ。
ポータブルWi-Fiは、有線LANポートを備える充電クレードルも付属する。有線LANポートは100BASE-TXに対応しており、これを利用して家庭内の固定インターネット回線をルーティングする──いわゆる無線LANルータ代わりになり、PPPoEクライアントになる機能もきちんと備わっている。逆に、FOMAネットワークや別の無線LANのインターネット接続を、有線LANを経由したほかのPCで共有利用することも可能となっている。
本体のMini USB端子は、バッテリー充電のために付属するACアダプタを接続する、分岐USBケーブル(PCのUSBポートを2つ利用して充電)を用いる以外に、PCとUSB接続するとマスストレージ機器として認識される仕組みだ。認識される領域に電子マニュアルやユーティリティソフトウェアが保存されており、別途microSDリーダー代わりとしても利用できる。さらに、USBモデムとしても利用できるようだ(残念ながら今回の評価機は、USBモデムとして動作するためのデバイスドライバがなく、この機能は試せなかった。追って検証することにしたい)。
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