「P8P67 Deluxe」をなめるようにチェックする:イマドキのイタモノ(2/2 ページ)
ASUSが11月15日に公開した“Intel P67搭載”マザーボードのハイエンドモデルを某所にてガッツリと撮影。まずは、見て分かったこと“だけ”を報告しよう。
オンボードでも可能なオーバークロック自動設定
メモリスロットの脇には、「TPU」のオン/オフスイッチと、「MeMOK!」用のプッシュボタンがある。TPUはシステムの構成をチェックして、ユーザーが選択した動作モード(安定性より性能重視か、安定動作できる範囲内で性能を向上させるか、など)にあわせたオーバークロック設定を自動で行い、その動作が可能かどうかをテストしながら適切な設定を“自分で”チューニングする。この機能はシステム設定画面の「AI Overclock Tuner」から有効にできるほか、オンボードに用意された専用スイッチでも有効にできる。
MemOK!はメモリに特化したオーバークロック自動設定機能で、このプッシュボタンを押すとそばにある「DRAM LED」が点滅してメモリモジュールをチェックし、最適なオーバークロック設定を自動で行ってくれる。なお、PCI Express x16スロットのすぐ下にあるのはPCI Expressスイッチングチップの「PEX8608」だ。PCI Express x16スロットを8レーンに切り替えるのに利用する。

メモリスロットの脇にある「TPU」のオン/オフスイッチと「MeMOK!」用のプッシュボタン(写真=左)。PCI Express x16スロットのすぐ下にはPCI Expressスイッチングチップの「PEX8608」が実装されている(写真=右)P8P67 DeluxeはUSB 3.0のコントローラとしてNECの「D720200F1」を2基搭載する。1基はメモリスロットの端に、もう1基はバックパネルの近くに実装されている。これは、P8P67 Deluxeがバックパネルと外付けユニット「USB 3.0 Front Panel & Box」で4基のUSB 3.0インタフェースを有し、サポートするUSB 3.0インタフェースが2つだけのD720200F1が2基必要となるためだ。
「USB 3.0 Front Panel & Box」でUSB 3.0をフロントで使う!
そのほかにも、P8P67 Deluxeには専用コントローラをオンボードに実装している。有線LANでは、Realtekとインテルのネットワークコントローラを載せて2系統のギガビットネットワークに対応できるほか、Serial ATAでは6Gbps対応インタフェースを4基用意する。

バックパネルには、8基のUSB 2.0、2基のeSATA(内1基はPower External対応)、2基の有線LAN、2基のUSB 3.0、光音声出力(丸型)、光音声出力(角型)を備える(写真=左)。さらに、オンボードのUSB 3.0コネクタに接続してPCケースの3.5インチオープンドライブベイに装着する外付けユニット「USB 3.0 Front Panel & Box」が標準で付属する(写真=右)
有線LANコントローラとしては、Intel 82579とRealtekのRTL8111Eを実装する。それぞれで、P8P67 Deluxeに用意された2つの有線LANインタフェースを制御する(写真=左)。Serial ATA IIとParallel ATAインタフェースのコントローラとしてはJMB363を利用する(写真=右)
Serial ATAインタフェースはL字コネクタを利用して8基を1カ所に集中して配置する。コネクタは3色に分けられているが、水色の4基はSerial ATA 3Gbps対応、グレーの2基とブルーの2基はSerial ATA 6Gbsに対応する。ただし、それぞれのコントローラが何であるのかは、現時点で明らかにできないとASUSは述べている(写真=左)。基板裏側についてはあえて解説を加えない(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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