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ワイヤレス運用も可能な自動バックアップ機能付きHDD、「Clickfree」の実力検証「消えた・壊れた うそだろ……」が起こる前に(4/4 ページ)

PCのHDDが壊れたらどうなるか。そんな不安を“楽”に解消するHDDが「Clickfree」シリーズだ。無線LAN接続で自動バックアップできる「Clickfree ワイヤレス」を含めた3モデルの使い勝手をチェックする。

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自動バックアップ機能は入門機としてオススメ

 Clickfreeは「バックアップって面倒」と思う人に、普段使う外付けHDDにプラスアルファの機能を盛りこみ、簡単で手軽に使えるようにしたHDDだ。あらかじめ基本的な設定が「済み」となっているポイントとともに、カウントダウン式に自動的にバックアップが開始し、スケジュールバックアップ、差分バックアップといったバックアップ製品には必須の機能も付いている。

 紙のマニュアルが一切ない点は、初心者向けともするなら多少の改善を求めたいが、それ以外はクリックフリーの名のとおり簡単で分かりやすいので、やはり「消えては困るプライベートデータがある」なら導入を勧められる。

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 一方で、バックアップ作業経験のある人や、複数台のPCを同時に活用するような中級者以上のユーザーにとっては容量の少なさが気になる。現在のClickfreeは1Tバイトと500Gバイトと2つしかラインアップがないので、これでは少ないと思う人はいそうだ。もっとも、バックアップ機能付きHDDとしてはそこそこ安価であるのは確かだが、最近の高画素デジタルカメラやフルHD撮影対応のビデオカメラで撮影したデータとなると、500Gバイトでは容量がすぐ足りなくなってしまう。

 もう1つ、C2とC2N、Clickfree ワイヤレスの各ユーティリティツールはそれぞれ共存できないようなので、いくらこのバックアップ機能が気に入ったとしても別のClickfreeシリーズを買い増ししにくい点がある。その点で2Tバイト以上の大容量モデルを用意したり、同じ製品を連結/スタッキングして利用できるような機能もほしいと思う。バックアップ機能が確かに簡単、画期的であるゆえに、最大容量の少なさに関しては惜しまれる。

 さて、Clickfreeシリーズ当初C2が基本となる製品と思っていたが、C2とC2N、Clickfree ワイヤレスすべてのシリーズを試した中では、C2Nがベターな選択と感じた。

 C2NはC2の機能を内包したうえでネットワーク運用に対応しており、複数台のPCで使う時もC2(や一般的な外付けHDD)のようにつなぎ替える手間が省ける。C2Nに接続するPCが無線LAN接続であれば Clickfree ワイヤレスに近いかたちでの運用も可能だ。あわせて、Clickfree ワイヤレスのように自身で処理を行う必要がないぶん、転送速度面もそこそこのメリットがある。もちろんC2は価格面で、Clickfree ワイヤレスはネットワークストレージとしての利用や母艦の電源状態(PCの電源をオンにしたままでなくてもよい点)に左右されないそれぞれのメリットがある。

 ともあれ、PCデータのバックアップ用に普通の外付けHDDを購入しようと考えているなら、本製品も購入候補にしてほしい。別途ソフトウェアの購入なしに自動バックアップや無線LAN接続機能といったプラスアルファの機能が使えるため、個人ユースはもちろん、ビジネスシーンでも、さらに便利により安心してPCを活用できるようになるだろう。




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