“C300”の後継モデル「Crucial Real SSD C400」でキュンキュン遊ぶ:25ナノプロセスでいいことあった?(2/2 ページ)
Real SSD C300は、Serial ATA 6Gbpsに初めて登場したSSDとして注目された。その後継となるReal SSD C400が登場。“25ナノ”が導く性能とは!
総合的な性能向上を果たす
C400シリーズの性能を、250Gバイトモデル「MTFDDAC256MAM-1K1」を使ったベンチマークテストで検証した。行ったベンチマークテストの内容は先日のIntel SSD 320の記事と同様で、「CrystalDiskMark 3.0.1」と「HD Tune Pro 4.60」のベンチマークモードだ。接続設定はすべてAHCIモードで、ライトテストでドライブのパーティションを完全に空けた状態にしておく必要があるHD Tune Pro以外のファイルフォーマットは、NTFSで統一している。またマザーボードなどのシステム環境についても同じものを使用しているので、比較用に用意したC300の測定結果も前回と同様だ。Intel SSD 320との製品比較も参考にして欲しい。
CrystalDiskMark 3.0.1
4KバイトのリードでC300に苦戦するが、その以外では後継製品らしく、特にライト性能で大幅な性能向上を果たしている。また、ランダム4Kバイトのライト性能についてはIntel SSD 320も大きく上回る。
HD Tune Pro 4.60(512Kバイト リード)
HD Tune Pro 4.60(512Kバイト ライト)
HD Tune Pro 4.60(64Kバイト リード)
HD Tune Pro 4.60(64Kバイト ライト)
HD Tune Pro 4.60(8Mバイト リード)
HD Tune Pro 4.60(8Mバイト ライト)
HD Tune Pro 4.60では、リード性能の測定値が安定していない。シーケンシャルなどの数値自体は一定のデータが出ているものの、IOPSのリード測定値も不調だ。それでも、ライト関連のテスト結果はC300を上回る。
PCMark Vantage
型番 | C400 | C300 | Intel SSD 320 |
---|---|---|---|
HDD Test Suite | 62504 | 33742 | 45377 |
Windows Defender | 362.27 MB/s | 211.01 MB/s | 223.39 MB/s |
gaming | 326.5 MB/s | 226.89 MB/s | 208.61 MB/s |
importing pictures to Windows Photo Gallery | 406.03 MB/s | 277.41 MB/s | 240.44 MB/s |
Windows Vista startup | 349.54 MB/s | 204.88 MB/s | 230.24 MB/s |
video editing using Windows Movie Maker | 256.38 MB/s | 120.48 MB/s | 179.34 MB/s |
Windows Media Center | 379.06 MB/s | 166.95 MB/s | 233.4 MB/s |
adding music to Windows Media Player | 186.67 MB/s | 79.51 MB/s | 175.33 MB/s |
application loading | 169.73 MB/s | 85.68 MB/s | 210.67 MB/ |
PCMark Vantageは実際のアプリケーションの動作を再現することで、ドライブの性能を測るベンチマークテストだ。C400はC300に対してすべてのテスト項目で上回っている。Intel SSD 320と比較しても、application loadingなどの一部のリードテスト項目以外で上回っている。
実売価格より性能を重視するなら適したモデル
SSDは、同じシリーズでも容量によって性能が変わる傾向にある。しかし、RealSSD C400シリーズはリード性能についてはどの容量を選んでも同じになっている。評価で使用した256Mバイトモデルは、シリーズ中で上位クラスに当たるが、下位モデルでも同じリード性能を期待できる。
Intel SSD 320シリーズと比べてみても、テストによって300Gバイトモデルも上回る結果を出している。特にライト性能については、かなり高い性能を示しているので、システム用ドライブとしては非常に使いやすいといえるだろう。
関連記事
- Intel SSD 320シリーズの大容量で低価格な“お得度”を試す
Serial ATA 3Gbpsに対応したインテル製SSDの新モデルとして「Intel SSD 320」が4月11日に日本でも発表された。その“低価格で大容量”な実力はいかに。 - インテルのSSDがSerial ATA 6Gbps転送に対応!――Intel SSD 510シリーズぐりっと使う
高速性と信頼性でSSDの普及に貢献したインテルのSSDといえば「X25-M」だ。その次世代モデルとなる「Intel SSD 510」は正式に発表された。その実力を検証する。 - Intel、低価格のエントリーレベルSSD「X25-V」発表
Intelの新SSD「X25-V」は40Gバイトで125ドルと価格を抑えており、デスクトップPCのブートドライブとしても利用できる。 - マイクロン、“世界最速”をうたうSATA 3.0対応の高速SSD「Crucial Real SSD C300」
マイクロン ジャパンは、SATA 3.0接続に対応したSSD「Crucial Real SSD C300」を発表した。 - インテル純正なのに1万円台――Intel X25-V「SSDSA2MP040G2C1」を試してみた
速度と信頼性で人気のインテル製SSD。でも、80GBのX25+-Mは実売2万5000円前後で手が出しにくい。そこに登場したのが「X25-V」だ。こんなに安くて大丈夫なの? - 名前は同じでも中身は別物――新世代Intel X25-M「SSDSA2MH160G2GC」をチェックする
速さと安定性から人気が高いインテル製SSD「X25-M」の後継モデルが登場した。34ナノメートルに変更されたプロセスルールは性能に影響するのだろうか。 - インテルか、東芝か――次世代の最新SSDを徹底検証
SSDのリテール市場で高いシェアを占めるインテルに対抗し、東芝はアイ・オー・データ機器と組んで国内向けにSSDの一般販売を開始した。この勝負の行方は……?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.