“Ivy Bridge”なプレミアムCore i7ノート、新デザイン+新CPUの「LaVie L」実力チェック:長く使える高性能と安心感を(2/3 ページ)
NEC「LaVie L」シリーズの2012年夏モデルは、コードネーム:Ivy Bridgeと呼ばれる第3世代のCore iシリーズと、高級感のある新デザインのボディでフルモデルチェンジした。Core i7-3610QM搭載の新モデルを早速検証する。
入力しやすいキーボード、NECならではの使い勝手向上の工夫も
キーボードは、キートップを透明樹脂で覆った「クリスタライズキー」を採用したアイソレーションタイプとなっている。こちらは光沢によるデザイン性のほか、キーの印字を保護する目的がある。15.6型サイズということで、キーピッチ正方19ミリのゆったりサイズを確保し、テンキーもしっかり搭載する。さらにテンキーと文字キー部を同じ高さに配置しつつ、スペースキーもホームポジションに構えて親指で押しやすい位置に微調整するなど、利用者の気を配ったつくりとなっている。
キータッチは比較的軽い力で打てる。パタパタする感じの安っぽさはなく、非常になめらかに入力できる印象だ。一方、左下の「Fn」キーと、となりの「Ctrl」キーを押し間違えてしまうことがあり、少し戸惑った。こちらは採用メーカーの多い左:Ctrl、右:Fnのほうが、慣れている分望ましいと思う。ただ、Fnキーとともに使う「F1〜F12」キーが見やすく認識しやすいよう、一定間隔でスペースが空けられているのは好印象だ。
ポインティングデバイスは、一般的な2ボタンのタッチパッドだ。センサー面の右側や下部をなぞることで縦/横のスクロール操作や、複数本指でのマルチタッチ操作もサポートする。このほか、電源ボタンの左横に単独で「ECO」キーがある。このキーを押すと、わざわざコントロールパネルを立ち上げて設定する必要なく、消費電力を抑える「ECOモード」に入り、より消費電力を抑えた利用が可能となる。
このほか、ディスプレイを開くだけでスリープや休止状態、シャットダウンから復帰できる「パネルオープンパワーオン」機能、720pのハイビジョン動作撮影を可能とするWebカメラ+ステレオマイク、そして付属するワイヤレスマウス用レシーバー(2.4GHz帯)を内蔵し、USBポートをふさがない工夫など、細かい部分にも使い勝手の向上につながる機能を実装する。
初心者をターゲットとした補助ソフトも充実
LL750/HSにはWord、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookを包括したOffice home and Business 2010(SP1)やBlu-rayタイトル再生用ソフト、メディア編集・管理ソフトなどが多彩なソフトがプリインストールされ、それらを初心者でも簡単に活用できるようサポートする「ソフト&サポートナビゲーター」というソフトも用意する。
ソフト&サポートナビゲーターは、プリインストールソフトの使い方、ハードウェアトラブルにあったときの対応方法、セキュリティ対策の仕方など、PCの活用においてつまずきがちなポイントをこれまでNECが行ったサポート実績を反映して分かりやすく解説するのがポイントだ。まさに“PCナビゲーター”として活躍してくれる。
ソフト&サポートナビゲーターのほかにも、コントロールパネルから項目を掘り出すことなく、マウスの設定や画面サイズの変更、壁紙の変更などが行える「パソらく設定」なども用意する。
このほか、これまでのシリーズと同様に「Network Duet」も利用できる。Network Duetは本機のストレージ領域を別のPCにマウントできる機能で、ごく簡単な設定でそれぞれのPCでファイルを送受信・共有できるようにする。自宅に2台以上PCがあるユーザーに特に便利だ。
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